ICT総研は5月17日、「2022年度 SNS利用動向に関する調査結果」を発表した。同調査は4月、インターネットユーザー4,406人を対象に、Webアンケートで実施した。

  • 日本におけるSNS利用者数

日本国内におけるSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の利用者(アクティブユーザー)は、2022年末には8,270万人に達する見込み。2021年末の国内ネットユーザーは10,078万人と推定されるが、そのうちの80.2%にあたる8,149万人がSNSを利用している。2022年の年間純増者数は121万人となる見込みで、利用者は1カ月平均で約10.1万人増加。スマートフォンの普及に伴いSNSの登録者数・利用者数は増加傾向にあり、2024年末には利用者数は8,388万人、ネットユーザー全体に占める利用率は83.2%に達する見通しであるという。

インターネットユーザー4,406人を対象に、SNSを利用しているか尋ねたところ、9割以上がSNSやコミュニティサイト・アプリを利用していると答えた。最もこのサービスの利用率が高かったのは「LINE(ライン)」(79.5%)で、「YouTube(ユーチューブ)」(62.0%)、「Twitter(ツイッター)」(55.9%)、「Instagram(インスタグラム)」(52.9%)、「Facebook(フェイスブック)」(24.6%)、「TikTok(ティックトック)」(19.7%)と続いた。

  • 主なSNSの利用率

主なSNSの利用者満足度を100点満点換算の満足度ポイントに換算したところ、最も満足度が高いのは「TikTok」(82.4ポイント)だった。「TikTok」は、2年前の満足度調査では4位であったが、今年は大きく順位を上げている。次いで「YouTube」(81.9ポイント)、「Instagram」(81.0ポイント)、「LINE」(79.3ポイント)、「Twitter 」(77.9ポイント)となっている。

  • 主なSNSの利用者満足度

SNSの利用時間について1年前との比較をしたところ、LINE利用者のうち、32.9%が「増えた」と回答している。そのほか、TikTok利用者のうち43.6%、YouTube利用者のうち42.6%、Instagramの利用者のうち42.6%、Twitter利用者のうち40.3%が増えたと答えている。最近の利用傾向では、LINE、Twitter、YouTube、Instagram、TikTok利用者はスマホ普及率の増加とともに利用者数・利用時間が増えているが、Facebookは利用時間もそれほど伸びていない傾向が見られた。

  • SNS利用時間の変化(1年前との比較)

また、1日に1時間以上各SNSを利用する人の割合は、YouTubeが66.0%、ニコニコ動画が60.6%、TikTokが58.6%、Pinterestが54.1%、Instagramが44.7%だった。

SNSの課金機能の利用について尋ねたところ、45.3%がこれまで何らかのSNS やコミュニティサイト・アプリにおいて課金したことがあると回答した。「LINEで課金機能(有料スタンプなど)」は31.8%、「YouTube(YouTube プレミアムなど)」は16.3%、「Twitter(スーパーフォローなど)」は12.8%だった。各SNSにおいて課金機能利用経験者のうち現在1カ月あたりの課金額が1,000円以上の利用者は、LINEが35.3%、YouTubeが35.8%、Twitterが51.5%だった。

  • SNSの課金機能の利用率

SNSを利用する理由について聞くと、最も多い回答は「仕事や趣味などの情報収集」(44.0%)だった。2位は「知人同士の近況報告」(37.1%)、3位は「SNSを通じて、人とつながっていたい」(23.6%)、4位は「自分の行動記録を残しておきたい」(19.3%)、5位は「写真や動画などの投稿を見てもらいたい」「仕事やビジネスで連絡を取りたい」(各14.5%)だった。

  • SNSを利用する理由に

また、1日1回以上の投稿をする人が多いSNSは、Pinterestユーザーが52.8%、LINEユーザーが44.3%、ニコニコ動画が41.9%、Twitterが38.9%だった。