【時代の主役を争った2台のハイソカー】
80年代初頭に巻き起こったハイソカーブームにおいて、欠かせない存在がソアラとレパード。
両車とも各メーカーの最高級パーソナルカーとして開発され、2世代に渡ってしのぎを削った。
この戦いは両メーカーが威信を賭けた、負けられない戦いだったのだ。
【1987年式 日産 レパード アルティマ Vol.3|プライドをかけた戦い ソアラvsレパード】
【2】から続く
OWNER
オーナーは、この前期のほかに後期も所有するほどのレパードファン。高校生のときにテレビで見た「あぶない刑事」に登場するレパードに憧れ、約20年前に後期を入手した。その後は自分の目指すカタチを実現するべく、板金や補修を繰り返していたが、思ったようなカタチにすることができず、最終的にカーショップフレンドでフルレストアを施すことになった。そんなとき、同店に状態の良い前期レパードが入庫。当初は「すでに後期を購入していたので、前期への購買欲はまったくなかった」そうだが、眺めているうちに「前期もカッコいいな」と感じるように。そして、シートを含めた内装の傷みが少なく、エンジンルームもキレイだったことが決め手となり、購入することを決意したそうだ。
なお、当初は普段使いの目的で購入したため、「走る、曲がる、止まる」が不自由なくできれば良いと考えていたオーナーだったが、いざ手元に来ると「もっとキレイにしたい!」と欲が出て、カーショップフレンドにレストアを依頼。ボディのオールペイントのほか、エンジン&ミッションのオーバーホール、足回りパーツの交換まで行い、極上の1台に仕上げられたのである。
こうして2台目のレパードも自分好みに仕上げたオーナーだが、「所属しているオーナーズクラブに、素晴らしい前期を持っている方が多数いるので、これ以上手を入れる予定はありません」と話す。しかし、レパードに注ぐ愛情は、いつまでも変わらないだろう。
>>【画像18枚】ブルーの盤面と立体的なグラフィックが斬新な、全面カラー液晶のグラフィカルデジタルメーターなど
【1】【2】から続く
1987年式 日産 レパード アルティマ(F31)
SPECIFICATION 諸元
全長×全幅×全高(mm) 4680×1690×1370
ホイールベース(mm) 2615
トレッド(mm) 1435(前後とも)
車両重量(kg) 1460
エンジン型式 VG30DE型
エンジン種類 V型6気筒DOHC
総排気量(cc) 2960
ボア×ストローク(mm) 87.0×83.0
圧縮比 10.0:1
最高出力(ps/rpm) 185/6000
最大トルク(kg-m/rpm) 25.0/4400
変速比 1速2.458/2速1.458/3速1.000/4速0.686/後退2.182
最終減速比 3.900
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション前/後 ストラット/セミトレーリングアーム
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 215/60R15(前後とも)
発売当時価格 383.7万円