【ホンダ・スズキ・トヨタ 編】今ではホットハッチと呼ばれることが多い、ボーイズレーサー|オレたちのボーイズレーサー Vol.1

【オレたちのボーイズレーサー Vol.1】

 ハイソカーやRV、1ボックスなどとともに、80年代を盛り上げたボーイズレーサー。コンパクトなボディに元気のいいエンジンを搭載したスポーティーモデルのことで、手ごろなサイズや価格、走りの楽しさから若者を中心に人気を獲得した。ただし、排気量やボディ形状に明確な定義はなく、前述のような条件に当てはまる車種全般を指していたのが実状。そして、ハッチバックの比率が高かったことから、今では同様の車種を「ホットハッチ」と呼ぶことが多い。

 こういった走りの楽しさをアピールしたボーイズレーサーたちは、80年代にはブームを巻き起こすまでに至り、各自動車メーカーがラインナップ。今回の特集で登場した車種のほかにも、ホンダのシティターボや日産マーチターボが人気を集めた。前者はもともと実用車として開発されたが、デビューから約1年後にはターボエンジンを搭載。車両重量700kg前後のボディに100psを発揮するターボエンジンを積んでいたのだから、その走りは強烈だ。後者はターボモデルが発売された後、ターボとスーパーチャージャーの両方をドッキングしたスーパーターボが発売され、話題をさらった。そして、そんなボーイズレーサーの風潮は輸入車にもあり、フォルクスワーゲン・ゴルフやルノー5、プジョー205などがこれに当てはまる。

>>【画像16枚】 「COMBAX」エンジンと名付けられた1.2L直列4気筒のER型にターボをドッキングし、燃料供給システムはPGM-FIを採用したシティターボ&シティターボIIエンジンなど

HONDA シティ ターボ/ターボⅡ(AA)

ボーイズレーサーの代表格と言えるのが、このシティターボ/ターボⅡだ。1982年に登場したシティターボは、「COMBAX」エンジンと名付けられた1.2L直列4気筒のER型にターボをドッキングし、燃料供給システムはPGM-FIを採用。コミカルなフォルムからは想像できないほどの走りを実現した。そして翌年にリリースされたターボⅡは、インタークーラーが装着されてパワーは110psまでアップ。「ブルドック」の愛称で親しまれ、大きく張り出したブリスターフェンダーも衝撃的だった。また、ド派手なエアロを装着したワンメイクレース「ブルドックレース」も開催され、ファンを魅了した。

シビック SiR(EF9)

スポーティーグレードの「RS」を設定するなど、初代からボーイズレーサーの資質を持っていたシビック。4代目のEF系では、VTEC機構を採用してリッターあたり100psを達成した1.6LDOHCのB16A型を後期から搭載。その走りは上級クラスを脅かすもので、走り好きの若者から圧倒的な支持を受けたのだ。

SUZUKI カルタス 1300GT-i(AA33S)

初代カルタスのホットモデルが1300GT-i。エンジンは110psを発揮する1.3L直列4気筒DOHCのG13B型を搭載。ダートラなどのモータースポーツでも活躍した。

TOYOTA スターレット ターボS(EP71)

特集内でも登場したEP71だが、このターボモデルの走りは強烈。1.3Lターボの2E-TE型は前期が105ps、後期が110psを発揮。軽量ボディとの組み合わせにより、痛快な走りを披露した。

カローラ FX-GT(AE82)

カローラから派生した2ボックスモデルで、一時代をきずいた4A-G型を搭載。グループAレースで、シビックと激闘を繰り広げるほどポテンシャルは高かった。

【2】に続く