「他の家庭では、自分たちのお小遣いをいくらに設定しているの?」と気になったことはありませんか。子どもがいるとどうしても養育費や教育費に多くお金がかかりますが、その中で、自分たちのお小遣いはどう決めているのでしょうか。

そこでマイナビニュースでは、高校生以下のお子さんをお持ちで貯蓄1,000万円以上の会員を対象に、「月のお小遣いの金額」と「お小遣いの額をその金額に決めている理由」を調査しました(2022年4月11日オンラインアンケートにて実施、83名が回答)。

子育て中でも多く貯蓄している家庭は、お小遣いをいくらにしているのか、その理由もあわせてご紹介します。

  • 「子育て中でも貯蓄1,000万円以上」の人のお小遣い額はいくら

■貯蓄1,000万円以上の人の月のお小遣い額は

お金のかかる子育て中でも1,000万円以上貯めている人は、月のお小遣いをいくらに設定しているのでしょうか。

「5,000円未満」「5,000円以上1万円未満」「1万円以上2万円未満」「2万円以上3万円未満」「3万円以上4万円未満」「4万円以上5万円未満」「5万円以上」の7つの中から当てはまるものを選んでいただきました(1人で複数回答もあり)。

・5,000円未満 5人

・5,000円以上1万円未満 3人

・1万円以上2万円未満 10人

・2万円以上3万円未満 21人

・3万円以上4万円未満 14人

・4万円以上5万円未満 10人

・5万円以上 23人

お小遣い額で最も多かったのは、「5万円以上」。次いで、「2万円以上3万円未満」、そして「3万円以上4万円未満」と続きました。また、「1万円以上2万円未満」と「4万円以上5万円未満」が同数となっています。

一方、少数派は「5,000円未満」と「5,000円以上1万円未満」でした。

■お小遣いの額をその金額に決めている理由とは

では、月のお小遣いをその金額に決めているのは、具体的にどのような理由があるのでしょうか。金額ごとに、実際の回答をご紹介します。

<5,000円未満>

・なるべく少なめを意識しています
・将来を見据えて、貯蓄を意識しています
・コロナ禍で使い道がない
・特に使うことがないから

「節約や貯蓄を意識して少なめにしている」のほか、「特に使うことがない」との回答も。また、コロナ禍だからこその意見もみられました。

<5,000円以上1万円未満>

・将来のため
・必要以上にお金を使わないため。必要な時があれば事前に確認する
・あると使ってしまうので少なくしています

5,000円未満の人と同様に、将来に向けた貯蓄や無駄使いの防止などが理由として挙げられていました。

<1万円以上2万円未満>

・お金が必要ないから
・特に趣味などないから
・これだけあれば十分な額だから
・特に基準はなく、なんとなく
・身の丈に合わせて自由に使えるお金を決めています
・生活にお金がかかるから。これからの子どもの学費にいるから
・収入に見合った金額と、必要な物を買うのに最低いくらいるか計算して決めた

1万円以上2万円未満では、「これだけあれば十分」という人と、「生活を考えてこの金額」という人に分かれました。後者の人は、収入と照らし合わせてお小遣い額を決めているようです。

<2万円以上3万円未満>

2万円以上3万円未満では、まず「必要最低限」「これで十分」などの回答が多くみられました。

・無難だから
・無理のない範囲で
・必要最低限にしている
・贅沢はしない最低限だから
・無駄遣いしないようにするため
・できるだけ貯金したいから
・教育費になるべくまわしたいから
・もらっている以上にお金を使わないから
・そもそもあまりお金を使わなかったのでこれで十分
・自分の満足に事足りる額。お酒もタバコもしないので

そのほかには、1日に使う金額や周りの平均額を参考に決めた、などより具体的にお小遣い額を決定している人が多い印象でした。

・単純に1日1,000円
・なんとなく一日1,000円×30日で
・同僚の平均的な額を参考にした
・月々に必要経費をあらかじめ算出してでた金額
・結婚した時の約束だから
・ストレスを溜めないように

<3万円以上4万円未満>

・1日1,000円
・相談して決めた
・特に困らない額
・夫婦で考えた金額だから
・なんとなく昔からです
・生活費以外のお金はなるべく教育費に回したいから
・必要なものにしかお金は使わない。当たり前だと思われるかもしれないがこれができないからお金が貯まらない

3万円以上4万円未満では、2万円以上3万円未満の回答とさほど大きな違いはみられませんでした。

ただし、金額が上がっていることで「必要最低限」の比率が下がり、「相談して決めた」「夫婦で考えた」など、「少し余裕をもってこのくらいの金額にしたい」という意思が感じられるような回答が目立っていました。

<4万円以上5万円未満>

・食事に必要だから
・同年代の平均的な金額だから
・自分のアルバイト代
・余ったお小遣いは貯金できるから
・ある程度5万ぐらいあれば十分なので
・ランチ、タバコ代の日数分プラス飲み代
・節約ばかりしても人生楽しくないから
・貯蓄にも回せる金額なので
・必要ない分は持たない

4万円以上5万円未満では、「余ったら貯蓄できる」という回答が目につきました。お小遣いはある程度高めにしておき、使わなかった分は貯めるというスタイルのようです。

<5万円以上>

・必要な金額だから
・メリハリをつけるため
・なんとなく、これくらいは使えるから
・無理のないように設定したいから
・お小遣いでやりくりするようにしてますよ
・あまり普段の生活でストレスを感じたくない
・生活資金以外全て金融資産の購入にあてる
・家計に差し障りのない額で問題ないこと
・一生かけても使い切れない金融資産があるからです
・給与からいろいろと差し引いて残った額をお小遣いとしています。毎月余ったお金は貯蓄に回しています
・お小遣いは決めっていない。必要なものを必要な時に買うので、金額を決めておくことはしない
・自由にお心遣いを使えるほうが、意識が高まり逆に節約するようになったから

最も多数派となったお小遣い5万円以上では、「このくらいは必要」という意見が多かったです。また、「自由に使えたほうが、逆に節約意識が高まる」との声も。

さらに、この層で特徴的だったのは「お小遣いは決めていない」との回答です。ただし、「必要なものに必要なだけ使うことが節約になる」という理由には、他の層の回答と共通点があるようでした。

■お小遣いの金額や有無にかかわらず、無駄使いしないことや節約が大切

貯蓄1,000万円以上貯めている人のお小遣いは、「5万円以上」との回答が最も多く、また、あえてお小遣いを決めていない家庭も少なくありませんでした。

一方で、「お小遣いは必要最低限の金額に」という家庭も。どちらの回答からも、「無駄使いしないことや節約が大切」という姿勢を垣間見ることができました。