――小関さんが感じる『ハリー・ポッター』『ファンタスティック・ビースト』のシリーズの魅力を教えてください。

何よりも、夢を見せてくれる作品ですね。いろんないい要素があって、実は史実にもとづくエピソードがあったりもします。人間模様もファッションもそうですけど、いろんな注目ポイントがあります。僕は、人生がハリー・ポッター魔法ワールドから始まったと言っても過言ではない状況で過ごしてきました。小さい頃に「もしかしたら自分も魔法が使えるかもしれない」「僕もローブを着てみたい」と思うときもあり、最近はお仕事で制作陣やキャストの方々にお会いできる機会が増えて「この人にこれ聞いてみたい」と考えるようになりました。

――大人になるにつれて幼少期に好きだったものに飽きたり、他のものに目移りしたりする人もいますが、小関さんが幼少期から変わらず魔法ワールドを愛し続けるその熱量の原動力とは?

なんですかね……不思議です(笑)。僕も、何でもかんでもずっと同じものを好きでいるわけではないです。ハリー・ポッター魔法ワールドとタップダンスと芸能界のお仕事。この3つだけがずっと続いていることです。

――ご自身で推察する、その3つの共通点は何かありますか?

どれも、エンターテインメントとして完璧に近い、ということですかね。ワクワクをくれる点。『ハリー・ポッター』『ファンタスティック・ビースト』シリーズで言うと、僕はファンの一人として「次どうなるんだろう?」「新作で何が起きるんだろう」など、一つ一つ妥協がなく、緻密だからこそワクワクが続いているのかもしれません。

――以前イベントに登壇された際に「『賢者の石』は僕の考え方のベースになっている。生き方を変えてくれた」とおっしゃっていました。今あらためて振り返って、ご自身の生き方・考え方に関してどのような点で影響を受けていると感じますか?

まず挙げられるのが、世界観や人間関係でしょうか。『ハリー・ポッター』も『ファンタスティック・ビースト』も緻密に作られていて、「人がこうしたら、こうなるよな」というような、恋模様や恨みつらみ、感動の喜び、愛あるいは愛のなさなどが描かれています。ファンタジーと現実味のちょうどいいバランスのところに作品があるので自分自身の心情に重ね合わせやすいと思います。そして「次の展開どうなるんだろう?」「この人の本当の思いってどうなんだろう?」という点にも興味を抱いたので、小さい頃から感覚的に魅せられてたのかなと思います。

――特にご自身が強く影響を受けている部分は? または似ていると思う点は?

まずはファッションですね。服はローブっぽいものや、イギリスのカルチャーを感じる色合いに惹かれます。例えばメガネも、ハリー・ポッターに寄せて丸メガネや、イギリスのレトロでアンティークなものを選んでいる傾向があります。ファッションで受けた影響は強いです。