フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)では、50年続く人気洋食店が火事で全焼し、生きがいを失ってしまった経営者の老夫婦の姿を追った『火事と夫婦と生きがいと ~高円寺「薔薇亭」の1年~』を、3日に放送する。

  • 「薔薇亭」ママ・千種さん(左)とマスター・正氏さん=フジテレビ提供

2020年の暮れ、東京・高円寺で50年愛され続けた洋食店が全焼した。店の名は「薔薇(ローズ)亭」。無口なマスター・正氏さん(80)の作る安くて大盛りの料理と、派手な髪飾りで客を我が子のようにもてなすママ・千種さん(78)の人柄が名物の人気店だった。

火事から1カ月、夫婦は営業再開に向けて動き出すのだが、家賃の高騰や人気商店街ゆえの物件不足など、厳しい現実に直面する。そんな矢先、マスターの体を襲う異変により、2人は店の再開断念を決断した。

50年間、夫婦の歩みそのものだった店を失った2人は、趣味や習い事など“新たな生きがい”を探し始めるが、突然、訪れた“夫婦水入らずの時間”をどう過ごしていいか分からない。小さな家で顔を見ればいがみ合う2人……。

客との触れ合いが忘れられないママは商店街に出かけ、かつての客たちとの出会いに癒やしを求める。一方、気持ちの行き場を失ったマスターは自室に閉じこもるようになっていった。

そんなある日、ママの79歳の誕生日パーティーを夫婦が「子どもたち」と呼ぶ常連客たちが開催する。「もう一度、あの味が食べたい」「昔のようなママとマスターに戻ってほしい」という願いが夫婦の関係を好転させていく……。

人生にとって“生きがい”とは、“夫婦”とは。ある老夫婦の火事からの1年を、女優・池脇千鶴のナレーションで見つめていく。

(C)フジテレビ