花見のスタイルが多様化⁈ 花見と学生起業を考える


春になると多くの人が楽しむ〝お花見〟は、家族と、あるいは気のあう仲間と、ときには会社のメンバーと。桜を囲む相手は違っても、花を見ながら春の訪れを感じたい人も多いでしょう。海外からも注目の、日本の誇るべき文化、花見。最近は新しいスタイルが増えているそうです。今回は新しい花見スタイルと起業について考えていきます。

変化する花見スタイル

日本人が好きな花の代表格〝桜〟。あっという間に散ってしまうところに美学があり、満開の期間はとても短いです。「今週を逃すと間に合わない」という儚さがあるからこそ、日本人に深く愛されているのかもしれません。さて、そんな花見ですが、最近は、ひと昔前では考えられなかったような新しい花見が増えているそうです。いくつか例を紹介しましょう。

まずは「桜盆栽」。松の木に代表される盆栽が進化したもので、小鉢に土や苔と一緒に桜の木を植え育てるもの。また「エア花見」も、コロナ禍を経て定着しました。リモートでつなぎ、それぞれが桜を楽しんだり、画面に桜を映したりして楽しみます。レンタルスペースを借りて、「インドア花見」という手もあります。最近のレンタルスペースは、多目的に使えるシンプルなものとパーティースペースに二分されていて、後者は、感染対策をした上で、仲間と盛り上がることもできるでしょう。また、花見には酒がつきものですが、家で生ビールが飲めるサーバーなども登場し、新しい花見の楽しみ方をさらに増やしています。

花見の経済効果は6500億円超え!

ところで、日本における、お花見の経済効果の大きさをご存知でしょうか? 2020年、21年はコロナ禍でお花見は殆どできませんでしたが、関西大の宮本勝浩名誉教授によれば、2018年の花見の経済効果は2ヶ月間で6517億円に及んだと試算されています。上野動物園の人気者、パンダのシャンシャンの年間の経済効果267億円、東京スカイツリーの年間の経済効果は835億円ですから、いかに大きな規模か分かります。経済効果が大きければ、ビジネスチャンスも多くなるもの。見逃すわけにはいきません。

花見は柔軟な発想力をもち、しがらみのない学生起業が活きる分野ではないか?

最近では少なくなりましたが、以前は職場のお花見イベントは定番で、酔っ払い上司との古典的お付き合いは、中々骨の折れるものでした。一方で、学生さんのお花見は楽しそうに見えます。コロナ禍で単に中止するのではなく、新しい花見文化も生まれてきそうです。以前は、花見と言えば、場所取りから始まり、明るい時間からお酒を飲んで・・・というスタイルが定番でした。これからは、オンライン飲み会、ライブ配信のみならず、私たち大人が想像もしなかった花見が登場することでしょう。

学生という自由な立場を利用して、SNSでつながっていく。どこかで、誰にも知られず埋もれていたものが、瞬間的に全国に拡がっていく。大人は「まずは検討」と言いますが、学生さんの動きは柔軟で素早い。それが最大の強みです。

私が主宰する起業18フォーラムにも、有望な若い世代がたくさん参加されています。私もただ桜を眺めているだけでなく、彼らから多くを学びたいと思います。4月が楽しみです。

(新井 一:起業コンサルタント)