現在放送中の特撮テレビドラマ『仮面ライダーリバイス』(テレビ朝日系)に牛島光役で出演中の俳優・奥智哉。仮面ライダー生誕50周年記念という節目の作品、しかも過去数多くのスターを輩出してきたシリーズへの出演は、現在17歳の奥にとって、どんな影響を及ぼしたのだろうか――胸の内を語ってもらった。

  • 奥智哉

奥が芸能界の道に進むきっかけとなったのが、小学6年生のとき。父親から「将来何になりたいの?」と問いかけられ、答えられなかったという。そのとき、漠然と自分が何をしたいのかを考えたという奥少年は、映画『るろうに剣心 京都大火編』のプロモーション用の番組を見て「こういうお仕事、自分にもできるかな?」とつぶやいた。それを聞いた父親が、現在所属の事務所に応募し、道が開けた。

最初はふんわりとした気持ちだった俳優の仕事。自分が「出演する側の人間になったんだ」と自覚したのが、2020年にNetflixで配信されたドラマ『FOLLOWERS』。本作で奥は、夏木マリ扮する田嶌エリコの息子・田嶌類を演じた。

「当時僕は中学3年生。蜷川実花監督の作品だったのですが、自分がちゃんとお芝居の仕事をしているんだという自覚を持って臨んだ現場でした。ちょっと中性的で、反抗期真っ只中という役。ちょうど自分と重なる部分も多く、いろいろ役について考えさせられました」。

■特撮ドラマならではのプレッシャーとやりがい

そこからドラマなど映像作品へ参加し、2021年9月から『仮面ライダーリバイス』へ出演することになる。

「ライダーへの出演が決まったときは、とにかくうれしかったです。でも少しずつ歴史ある作品への重みみたいなものを感じるようになり、だんだんとプレッシャーが強くなっていきました。クランクイン前は、どちらかというと不安というか自信がなかったんです」。

しかしいざ現場に入ると、キャスト、スタッフから温かく迎えてもらい「やっていけるかも」という気持ちが強くなっていった。

奥が演じる牛島光は、主人公・五十嵐一輝(前田拳太郎)が家族と共に営む銭湯「しあわせ湯」の常連客。だが、2月6日放送の第21話で、光が実は「ウィークエンド」という組織の一員だったことが判明。今後さらに注目が集まるキャラクターになっていく。

「牛島光という人物は最初、明るい好青年でしたが、徐々に(井本彩花演じる五十嵐)さくらにストーカーまがいのことをしたり、行動が怪しくなってきていました(笑)。どんどん変化していく役柄をどのように演じていけばいいのか、より台本を読み込んで理解していかなければいけないと思っています」。

約1年にわたって同じ役を演じるというのは、特撮ドラマならではの経験。

「最初と最後でキャラクターがどんどん成長していくのですが、それに伴って自分も成長していかなければいけない。そこが特撮ドラマの魅力だとは思うのですが、逆に言えばしっかりと役を全うしなければいけないという責任感も湧いてきています」。