書くとほんのりと“木”が香る…創業140年の老舗「岸田木材」、杉の木の皮でつくる「天然染料インク」
吉田美穂がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「DUNLOP presents みらい図鑑」。日本の美しい風景、地域で受け継がれる伝統、志を持って活動する人など、100年後の地球に生きる子どもたちへ繋げていきたい“ヒト・モノ・コト”を紹介しています。1月22日(土)の放送では、製材店「岸田木材」の明松洋介(かがり・ようすけ)さんに、杉の木の皮でつくる「天然染料インク」についてお話を伺いました。


岸田木材による「ひみ里山杉からできたインク」



富山県の冬の味覚「寒ぶり」で知られる氷見市で、天然染料の筆記用ご当地インクが生まれました。

手がけているのは、創業140年を迎えた製材所「岸田木材」です。

インクの素材は、これまで廃棄せざるを得なかった、杉の木の「皮」の部分。木を製材する過程において、必ず出る木の皮ですが、利用価値が少なく、これまでほとんど活用されてこなかったのが現状です。


廃棄されていた杉の木の「皮」を活用



そこで、「岸田木材」では、なんとか有効活用させようと素材をアップサイクル。京都にある文具メーカーの協力のもと、「ひみ里山杉からできたインク」という名前で、杉の木の皮に新たな価値が生まれました。


杉の木の皮に新たな価値を見出したプロダクト



「このインクには匂いもあって、色味は杉本来のワインレッドのような赤茶色。その色から入ってもらえればいいのかなと思います」と明松さん。

ほんのり香るのは、まさに、“木の皮の匂い”だそうです。

里山を保全するために、“木の日常消費”をテーマに掲げている「岸田木材」。日頃から、楽しく木に触れて消費できるような仕組みをつくりたかったと言います。


書くとほんのりと香る “木の皮の匂い”



「やっぱり慣れてくると、“これは捨てるものだ”と習慣化するじゃないですか。ですが、ある人には宝物に見えて、“もったいない”に変わっていくんですよね。それを伝えたかったというか。木の皮をただ書くだけでいいんです。書くだけで木の消費につながる商品になりました」

樹皮を主成分としたインクは全国初。さらに、色素を抜いた後の皮は、堆肥の原料として再利用できると言います。


循環型社会に新しい可能性をもたらす取り組み



書くだけで木が日常消費できる「ひみ里山杉からできたインク」。

循環型社会に新しい可能性をもたらす明松さんたちの挑戦は、これからも続きます。

<番組概要>
番組名:DUNLOP presents みらい図鑑
放送日時:毎週土曜13:55~14:00
パーソナリティ:吉田美穂
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/miraizukan/