ジュビロ磐田に所属する遠藤保仁が、1月22日に放送されたサッカー番組『FOOT×BRAIN』(テレビ東京系、毎週土曜24:20~)にゲスト出演。新シーズン開幕を前に、今の胸の内を語った。

日本代表歴代最多の152試合を筆頭に、J1最多出場の641試合や24年連続ゴールなど、数々の記録を打ち立ててきた遠藤は、2020年に長年在籍したガンバ大阪からJ2のジュビロ磐田へ移籍。昨シーズンはJ2優勝、J1昇格の原動力となり、シーズン終了後はジュビロ磐田への完全移籍が決定した。

そんな遠藤と中継を結び、7つの質問にマルかバツかで答えてもらうことに。Q1の「ベテランと呼ばれたくない」にバツと答えた遠藤は、「ベテランなんで、全然ベテランと呼んでもらって大丈夫です」と何食わぬ顔。今季で42歳になる遠藤はJリーグでもかなりのベテラン選手だが、「フィールドに立てば年齢は関係ない」という言葉通り、テクニックもメンタルも衰え知らず。解説の福田正博も「僕の印象ですよ」と前置きしながら、「20代のときからベテランのようなプレーをしていました」と証言する。

昔から冷静な戦術眼で試合をコントロールしてきた遠藤は、第一線で活躍し続ける秘訣について、「簡単に言ってしまえば、自分の力を証明しておけば大丈夫だと思います」と断言。「基本的にはトップスピードでボールを扱わないっていうのが自分の中のこだわりでもあるので。いかに0.1秒でも人より早く動いて、いいポジションを確保しに行くかっていうのを意識しています」と、自身のサッカースタイルを解説した。

続いて、Q2の「ハーフタイムは今でもシャワールームに直行している?」にマルと答えた遠藤は「いい切り替えになりますし、夏場は体を冷やすという目的もあります」と、その目的を説明。チーム内でも大森晃太郎や山本康裕、小川大貴らと一緒に“ハーフタイムシャワー”を浴びているそうで、「流行ってきましたね、僕のおかげで」と笑わせた。

また、Q3の「昔よりもサッカーが楽しめている」にもマルと回答。ベテランになり、サッカーを全体的に見られるようになったという遠藤は「若手に負けたくない気持ちも年々強くなっている。そういう意味でも今は楽しめている」と語った。Q4の「私生活でもメンタルは強い方だ」にもマルと答えるなど、何事にも動じない精神力が遠藤の武器。福田から「周りの評価とかは気にしない方?」と聞かれると、「あまり聞かないようにしてますし、気にもしてないです」と返していた。

しかし、これまでマルかバツかで答えていた遠藤だったが、Q5の「ジュビロ磐田で引退したい?」では、初めて迷いを見せ、マルとバツの両方を上げる。その理由について、遠藤は「あと何年やるかも決めてないですし、どこで引退するかも全然わからないので」と答えながら、引退については「でも、もうそろそろですよ」と告白。さらに「指導者もやりたいなというのは、少しずつ増えてきているので。となったら50歳までやるわけにはいかないなって」と、引退後の去就についても言及した。

指導者の道に進む可能性があるという遠藤に対し、番組MCの勝村政信はこれまでプレーしやすかった監督や影響を受けた監督を質問。遠藤は「プレーしやすかったのはクラブチームだと西野さん、代表だと岡田さん、アギーレですね」と、西野朗、岡田武史、ハビエル・アギーレの名前を挙げた。特にアギーレに影響を受けたという遠藤は「アギーレさんは練習のメリハリが効いていて飽きない。モチベーションを上げるのがうまい。もし自分が監督になったら、こういう監督になりたいと思った」と褒め称えた。

また、元ジュビロ磐田監督の鈴木政一も、遠藤のサッカー人生を変えた一人。遠藤は19年間在籍したガンバ大阪を退団した理由について、「新しいチャレンジをしたいし、出場機会も減っていた」と説明。ジュビロ磐田に移籍した理由を「鈴木監督がボールを支配して攻撃的に勝つサッカーを目指していたので、自分はそっちのタイプの選手ですし、力をフルに発揮できると思って」と明かした。

実際に、遠藤が移籍したことでチームは力を発揮。昨シーズンは18戦無敗もあり、J2優勝を果たした。Q6の「移籍直後とシーズン終盤を比べるとジュビロ磐田は変わった?」にマルと答えた遠藤は「一番はメンタルの部分で変わったのかなと思います」と分析。チーム全体が積極的になったことが勝利に結びついたといい、「自分自身もミスをしてもいいから前に出すというのを意識してやっていた」と振り返った。

ジュビロ磐田のコーチを務める中山雅史や、ヘッドコーチの服部年宏についても「黄金期を支えた方がコーチ陣にいるというのは心強い」と信頼を寄せる遠藤は、チームの柱として新シーズンに闘志を燃やす。しかし、最後の質問となるQ7の「ジュビロ磐田は優勝を狙える?」にはなんとバツ。遠藤は「そんな甘いもんじゃないと思っていますし、J2優勝してJ1にチャレンジしますけど、したたかにいきたいとは思っています」と落ち着いたトーンで自身の考えを話し、「毎試合全力で勝ちにいきますし、全試合勝ちたいなと思いますけど、そんな簡単なものではない。優勝を狙いますとは言えない立場だと思う」と分析した。

あくまで冷静な遠藤に、勝村は「頂点極めた人ですから、その場所がわかってますからね」と感心し、「代表に戻っていただいて、サッカー偏差値の高いサッカーを見せていただきたいですね」とリクエスト。「ぜひ戻ってください」とプッシュする勝村に、遠藤は「森保さんに電話しておきます」と返して笑いを誘っていた。