普通のOLから世界を旅する“怪魚ハンター”へ、マルコスが語る夢「女性の釣り人口を増やしたい」

世界中に生息する「怪魚」を追い求める怪魚ハンターとして、女一人で世界の怪魚を釣り周るマルコス。公式You Tubeチャンネル登録者数は50万人を超え、初の自叙伝『実録、世界を釣る女』(KADOKAWA)も発売中と大きな注目を集めている。しかし、釣りをはじめたきっかけは、暇つぶしだったとか…。そんな彼女が、怪魚ハンターとして有名になったきっかけや、怪魚釣りの魅力について話を聞いた。(前後編の後編)

【前編はこちら】女一人、世界の怪魚を釣るマルコスが“怪魚ハンター”になった理由「マレーシアで雷魚を見た瞬間震えた」

【写真】背丈の約2倍!? 巨大怪魚を釣り上げたマルコス【13点】

――マルコスさんのYouTuberで公開している人気企画「全国バス釣り旅」は、車で寝泊まりしながら一人で47都道府県のブラックバスを釣るという企画でしたが、かなり過酷な環境だったと思います。

マルコス 大変やったんですけど、日本全国のブラックバスを釣り尽くしていくという明確な目標があって、それがゴールなので走りやすかったというか。そこしか見えてなかったので熱中できました。もちろん辛いこともありました。

虫が嫌いだから草むらの中に入るのもきつかったんですけど、でもゴールするためには通らないきゃいけない道ですしね。しんどかったですけど、走っている最中は1日1日進んでいる感じが気持ち良かったです。そのときは、どかーんと登録者数が増えることはなかったんですけど、ちょいちょい興味を持ってもらえて、こんなことをしている女の子がいるんだって応援してもらえるようになりました。

――女性の釣りYouTubetは珍しくないですけど、マルコスさんのように良い意味で泥臭い活動をしている女性は珍しいのではないでしょうか。

マルコス 確かに他にいないでしょうね。

――地上波のテレビ番組でもマルコスさんを見る機会が増えましたが、初めて海外で怪魚釣りに行くことが決まったとき、自分からテレビに売り込んだことがあったそうですね。

マルコス BSで『釣りビジョン』という釣り番組があって、トーマンを釣りに初めてマレーシアに行くときに、「怪魚を釣りに行くから密着取材してください」という売り込みメールを送ったんです。もちろん何の実績もないので相手にされなかったですけどね(笑)。

――2020年1月放送の『ハンターガール』(フジテレビ)で密着取材を受けて、初めてテレビ出演を果たし、見事にネパールでゴールデンマハシールを釣り上げました。反響はいかがでしたか?

マルコス 誰かの紹介とかではなく、急にオファーがあったんですけど、YouTubeのチャンネル登録者数が一気に増えました。怪魚ハンターって男性はいますけど、女性でも怪魚を釣りに単身で海外に行けることを多く知ってもらうきっかけになりました。

――海外にも女性の怪魚ハンターはいないんですよね。

マルコス 聞いたことがないですし、絶対にいないと思います。

――やろうと思っても、簡単にはマルコスさんの真似はできないですしね。釣りを仕事にしていこうと決心したのはいつ頃ですか?

マルコス 釣りを始めた瞬間から、「私は釣りでやっていく!」と思っていました。

――2019年6月には、ブラジルのアマゾン川で開催されたブラックバス釣りの国際大会「第1回グレートアマゾンワールドフィッシングラリー」に、日本代表として並木敏成さん、秦拓馬さんと共に出場しました。

マルコス 並木さん、秦さんは釣り業界の有名人で、バスフィッシングをする人なら誰もが知っているレジェンドです。トッププロと一緒に出させていただくことになって、釣り好きの人たちに「マルコスって子がいるんや」って認めてもらえるきっかけになりました。

――しかも結果は日本代表チームが優勝、マルコスさんは個人でも5位という好成績を残しました。

マルコス 頑張ったほうやなと思います。5日間に渡って試合があったんですけど、初日は差をつけられて、プロとはレベルが違うことがはっきり結果に出たので、やっぱり無理かと。奇跡なんて起きないんだと思いました。

――どうして2日目以降に巻き返せたのでしょうか?

マルコス 自分で言うのもなんですけど、技術的には大会に出られるレベルにあったと思うんです。釣りを始めて2年目でしたけど、当初はバスプロを目指して毎日釣りに行って、それこそ秦さんや並木さんの動画を見ながら練習していたので、初心者ながらには成長が早かったと思います。ちゃんとキャスティングもできていたので、あとは戦略的なところを考えました。

秦さんは数よりもワンチャンスの大物狙いで得点を取りに行く、並木さんは数釣りに徹する、その中で私はどう動くかと。2人にアドバイスをもらいながら、今日は数釣り、今日は大物釣りと日によって目的を変えて、2人のいいところ取りをしました。あとは他の国のチームの人たちに釣果を聞かれたとき、すでに20匹ぐらい釣れていても「まだ1匹も釣れてないよ」と言ってました。

――そういう駆け引きもあったんですね。

マルコス そうです。横に船が通ったら、昼寝したフリをするとか(笑)。

――そんな姑息なことまで(笑)。

マルコス それで相手を油断させるんです。

――2020年7月15日に公開した「【知ってはいけない】釣り女子モーニングルーティンをのぞき見する?」では、すっぴんからのメイクも公開していますが反響はいかがでしたか?

マルコス 大きいですね。メイク動画は生配信でもやるんですけど、男性ばかりじゃなく女性ファンも見てくれるんです。

――女性の釣り人口を増やしたい気持ちはありますか?

マルコス もちろんあります。女性でも釣りの生配信を見てくれますからね。釣りは男性の遊びみたいなイメージが強いですけど、女性にもできますし、「マルちゃんの動画を見て釣りを始めてみた」って女性からの声もたくさんもらいます。地元の釣具屋さんでも、「マルコス効果ですごくお店が忙しいよ」って言われるんです。

――2022年の抱負を聞かせてください。

マルコス まだコロナが収束するか分からないですけど、海外に行けるようになったら、まだ釣ってない怪魚がたくさんいるので、世界の怪魚を釣り尽くすのが大きな夢です。それをガンガン狙いに行きたいです。特に南アフリカに行きたいんですけど、釣りそのものだけじゃなく、そこにたどり着く過程も怖そうじゃないですか。困難なところに行って釣ったときの達成感を味わいたいんですよね。

――あえて過酷な状況に行きたいと。

マルコス やっているときはしんどいんですけど、その経験が後々の宝物になりますからね。