――みなさんは市街地で暴れる怪獣たちに直接立ち向かっていくポジションですね。こういった特撮映画ではよく「爆発」シーンが出てきますが、爆発を経験されたときのご感想を聞かせてください。

金子:あっ、僕は爆発シーンがあると、めちゃめちゃうれしかったです。

寺坂:僕もです(笑)。

豊田:私も怖いというより、爆発ってどんな風になるんだろうって好奇心のほうが勝っちゃいます。アキトは特に、爆発シーンのときは少年のように目を輝かせていますね(笑)。

――半年間の撮影、そしてテレビ放映開始を迎えて「ウルトラマンシリーズに出演できてよかった」と改めて実感するのはどんなときですか?

金子:僕は幼いころからウルトラマンが大好きで、両親の影響で『ウルトラマン』(1966年)や『ウルトラセブン』(1967年)、『ウルトラマンレオ』(1974年)などの昭和ウルトラマンや、『ウルトラマンコスモス』(2001年)や『ウルトラマンメビウス』(2006年)などをずっと観てきました。だから、昔から憧れていたウルトラの世界に自分が入ることができた……『ウルトラマントリガー』にアキト役で出演していること自体が「よかったこと」だといえます。

寺坂:放送が始まってから、SNSでいろんな方からの応援いただくことが多くなりました。そんな中に「これまで自分の人生は楽しくなかったけれど、『ウルトラマントリガー』が始まると聞いてすごくワクワクしました。今では毎週土曜日の朝を明るく迎えることができて、人生が変わった思いです」というコメントがあり、このとき、しみじみと「人の人生を変えることのできるウルトラマンってすばらしい!」と思い、この作品に関わることができたのを改めて感謝しました。

豊田:女子高生で防衛チームの隊員っていうユナの役柄は、私にとって新たなジャンルへの挑戦でした。銃を撃つとか、アクションとか、これまでやったことのない初めての経験をさせていただいたのは、とてもうれしいことだったんです。『ウルトラマントリガー』の出演をきっかけにして、演じる役柄の幅が広がったらいいなと思いますし、今まで応援してくださっているファンの方たちにも、豊田ルナの新しい姿をお見せすることができるんじゃないかと思っています。

――豊田さんは超古代の巫女ユザレという神秘的な役柄もこなされています。ユナとユザレの2役を演じることについてはいかが思われましたか?

豊田:撮影が始まったばかりのころは2役だと知らなくて、まさかユザレを自分が演じるとは思いませんでした。事前に『ウルトラマンティガ』を観ていたので、ユザレという存在がいるのは知っていましたけど。2人は私がユザレも演じるって知ってた?

金子:やるだろうなって思ってたよ。

豊田:演じるにあたって、ユナとユザレの違いをどうやって出そうか考えました。でも衣装がぜんぜん変わってしまうので、それにつられて気持ちも変わるものですね(笑)。周りのみなさんから「2役、ちゃんとできてるよ」って褒めていただいて、うれしかったです。ここにいる2人も「演じ分け、すごいよね」って言ってくれました。やっぱりよく知ってる2人から言われたらすごくうれしいですし、難しかったけど頑張って演じてよかったって思います。

寺坂:すばらしい!

金子:すごいよね!。

――お互い、最初に会ったころと現在とを比べて、印象が変化したなと思えるのはどんなところでしょうか。

豊田:私から行きます! アキトは最初クールな印象で、演じる役と似てるのかなって思ってました。わりと無表情で、怒ってるのかな?とか(笑)。でもみんなと接しているうちに、実はお茶目で素敵な人だなって印象に変わっていきましたし、最初の印象はどこかに行ってしまいました(笑)。ケンゴは初めに会ったときから明るくて、ちょっと天然のところがあるんだろうなあって、見た目から想像していました。撮影していくうちに、最初の印象以上に明るくて、天然で、おっちょこちょいだとわかりました(笑)。私にとっては、ケンゴもアキトも頼れるお兄ちゃんです!

金子:頼我はルナも言っていたように、めちゃめちゃ明るい人だなって思ってました。でも一緒に撮影していくうち、「謙虚でマジメ」な一面が見えてきたんです。楽屋にいても、その日聞いたことをノートに書いていたりしている姿に、いい刺激を受けました。ルナは最初に会ったときから今まで、変わっていないイメージです。最初からいい印象しかありません(笑)。撮影が始まってからも、ほんとに「あっ、この人はヒロインだ」って思ったことが何度もありましたし、撮影を重ねるたびにヒロインとしての存在感が大きくなっていったと思っています。

豊田:こんなに褒めてもらえてうれしいです!

寺坂:僕はね……、まず隼也と会った最初の印象は、すごいシャイそうな人だなって。

豊田:確かに!

寺坂:でも、打ち解けてみると、明るくていたずらっ子でかわいい面があるってわかりました。いちばん印象が変化したのは、撮影終わりが一緒になって、2人で帰ったある日のこと。歩きながら、これまでどんな芸能生活を送ってきたかを話している隼也の真剣さを見ていて、「ああ、この人と一緒に仕事ができてうれしいし、もっと僕も頑張らないといけないぞ」と痛感したんです。本当に尊敬できる仲間だと思います。

金子:お互いいい仲間、いいライバルって関係でいたいなって思います。

寺坂:ルナとは最初のホン読み(台本読み合わせ)のときに初めて会ったんですけど、あのとき僕は、時間ギリギリで「うわぁぁぁ遅れました!」って言いながら入ったんです。

豊田:ケンゴが慌てて入ってきたんで、そこにいた全員の空気がなごみました(笑)。

寺坂:道に迷ってしまって、ほんとにごめんなさい!って言いながら自己紹介したんですけど、そこでルナが「私もご飯を食べに行ったとき、財布を忘れて……」みたいなエピソードを話したので「あっ! 同じタイプの人がいてよかった」って思った(笑)。

豊田:(笑)

金子:ウソだ~(笑)

豊田:でも否定はできない(笑)

寺坂:僕と同じ、おっちょこちょいな印象を持ったんです。でも一緒に撮影をしていると、そんなことはなくて、めっっっっちゃしっかりしていました。

豊田:タメたね~(笑)。

寺坂:僕のグループ活動(祭nine.)を調べてくれていたり、他のキャストみんなのSNSをチェックしてくれたり、周りの人たちへのリスペクトをちゃんとしていて、分け隔てなく接しているところがステキだなって感じました。

豊田:うれしいです。

寺坂:GUTS-SELECTのみんなの印象も同じで、最初に抱いた好印象から、どんどんいい要素がプラスされていきました。すばらしい仲間と出会えて、幸せに思います!

――『ウルトラマントリガー』ですが、ストーリーはまだまだ一波乱、二波乱ありそうな雰囲気ですね。

金子:残された「謎」はけっこうありますからね。

豊田:私たちは最後まで知っていますけど、どんな展開になるのかは言えません(笑)。

寺坂:最後の最後になって初めて明らかになる部分もあるかもしれませんから、ぜひ最終回まで毎週欠かさず観てください! 

(C)円谷プロ (C)ウルトラマントリガー製作委員会・テレビ東京