「おにぎり28個」爆食いで失格危機!? 柔道金ウルフ・アロン「東京五輪」の“抜き打ち計量”を振り返る
お笑いコンビ・麒麟の川島明がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「SUBARU Wonderful Journey 土曜日のエウレカ」。「あなたの心を、ここではないどこかへ」をテーマに、ゲストの「ココロが動く(=エウレカ)思い入れのある場所」へと案内していきます。

12月11日(土)放送のお客様は、柔道家のウルフ・アロンさん。ここでは、「東京2020オリンピック」試合直前の“失格危機”を振り返りました。


ウルフ・アロンさん



ウルフさんはアメリカ出身の父と日本人の母を持ち、その体格を生かして6歳から柔道を習い始めます。東海大学付属 浦安高等学校に進学後、1学年上のベイカー茉秋(ベイカー ましゅう)選手とともに高校3冠(全国高校選手権、金鷲旗(きんしゅうき)、インターハイ)を達成。3年時には個人でインターハイ優勝を果たしました。今年開催された「東京2020オリンピック」では、柔道男子100キロ級で金メダルを獲得。オリンピック後は持ち前のトーク力で数多くのバラエティ番組に出演し、柔道の普及活動に尽力しています。


TOKYO FMの番組「SUBARU Wonderful Journey 土曜日のエウレカ」。「あなたの心を、ここではないどこかへ」12月11日(土)放送のゲスト:ウルフ・アロンさん



◆オリンピック試合直前に大ピンチ!?

川島:番組のメモによりますと、「オリンピックの計量後に、おにぎりをたくさん食べて失格になりかけた」と書かれています。事実ですか?

ウルフ:事実です。本当に危なかったですね。

川島:ひょっとしたら、試合に出られなかったかもしれなかった?

ウルフ:そうです。試合前日の20時に計量があるのですが、そこでは99.8キロでパスしました。計量後はお腹も空いているし、水分も取らないといけなかったので、そこからガツガツとごはんを食べましたね。

そのときに、栄養士の方から「ウルフくんの体重の減量の仕方だったら、おにぎり28個分以上の炭水化物を摂取しないといけないよ」って言われたんです。それで「食べるしかない!」って思ったんですけども、言われていた以上に炭水化物を取ってしまって。夜、寝る前に体重を測ったら106.5キロぐらいになっていました。

川島:一晩で!?

ウルフ:一晩っていうか、20時からの4時間ぐらいです。

川島:競走馬みたいな体重の増え方をしていますね。

ウルフ:(笑)。

川島:でも、「食べろ」って言われたのはおにぎり28個でしょう? 覚えている範囲だと、どれぐらい食べたんですか?

ウルフ:おにぎりも食べたんですけど、タッパーにお米を山盛りに入れて、おかずと一緒に食べていたんですよ。それに加えてパスタとかうどんも食べていたので、炭水化物パーティーみたいな感じになっていましたね。

川島:それまで食事も我慢をしているし、気合も入れないといけないしで、気付けば106.5キロになっていたと

ウルフ:もともと体が乾いている状態だったので、寝て起きただけだと体重って落ちないんですよ。その時点でもまだ106キロありました。だけど、朝ごはんは食べないといけませんからね。

川島:まだ食べるの(笑)?

ウルフ:試合中に力が出ないなと思ったんです(笑)。でも、柔道には当日計量というものがあって。

川島:1回計量をパスしたら、それからは自由に食べていいのでは?

ウルフ:基本的には自由なんですけど、試合当日は抜き打ちで全選手のなかから4人だけ計量があるんですよ。

川島:怖っ!

ウルフ:初日から5日目まで、日本人選手は1人も選ばれなかったんです。なので、「もしかしたらあるぞ」って言われても「流石にないでしょ」と思っていたんですね。そうしたら、俺の名前が書いてあって。

川島:大ピンチじゃないですか!

ウルフ:1時間ちょっとのあいだで105キロまで落とさないといけない状況でした。

川島:1時間で1.5キロ減量!?

ウルフ:5パーセントオーバーで失格なので、100キロ級だと105キロなんです。当日、もしかしたら選ばれるかもしれないと思ってはいたので、一応サウナスーツは持ってきていたんですよ。

川島:保険としてね。

ウルフ:なので、全選手が柔道着でアップしているなか、1人だけサウナスーツを着てサーキットトレーニングをしていたんですよ。

川島:違う戦いだ(笑)。まずは試合に出ないといけないですからね。

ウルフ:僕よりもメディアがざわついていましたね。「もしかしたら(抜き打ち計量に)選ばれているんじゃないか?」みたいな。

川島:バレてる(笑)。それで、もう1回計量があったわけですね?

ウルフ:はい。時間制限内なら何回測ってもいいんですよ。なので1回測ってみたら105.2キロあったので、そこからまた減量して、最終的には104.8キロまで落としました。

川島:うわあ……体調、滅茶苦茶になったでしょう?

ウルフ:試合当日にサーキットをすることってなかったので、逆にそれで体が温まったんですよね。

川島:すごいですね。それで最高の結果を生み出したわけですから。もしかしたら、減量のおかげだったかもしれないですね。

ウルフ:そうですね。金メダルを獲得するのに必要なピースの1つだったかもしれません。


(写真左)試合前日、おにぎり28個分の炭水化物を補うウルフさん/(右)試合当日、サウナスーツで減量をおこなうウルフさん



◆一番の目標を達成するために、たくさんの“失敗”を経験する

川島:これまでの人生のなかで見つけた一番のエウレカ(発見・気付き)は何ですか?

ウルフ:失敗することかなって思います。負けることや大きな失敗をすることが、人生においてすごく大事になってくるのかなって思います。

失敗したら、絶対にその理由があるんですよね。あと、失敗する場所も大事なんですよ。一番目標にしている場所までの道のりなら、何回失敗してもいいと思っているんです。

川島:なるほど!

ウルフ:道のりで失敗をたくさん繰り返して、そのなかで“成功のカケラ”をたくさん集める。そして、一番大きな目標のなかでは失敗をしないようにする。それが僕の人生のなかで見つけた発見ですね。たくさんの失敗がなかったら、オリンピックのときのパフォーマンスは出なかったと思います。

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次回2021年1月1日(土)のお客様は、お笑い芸人・ハリウッドザコシショウさんです。

<番組概要>
番組名:SUBARU Wonderful Journey ~土曜日のエウレカ~
放送日時:毎週土曜 17:00~17:55放送
出演者:川島明(麒麟)
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/wonderfuljourney/