俳優の塩野瑛久が、テレビ朝日とTELASAの連動スペシャルドラマ『デキないふたり』(「ディスきゅん」編 1月3日24:15~テレビ朝日、「ムズきゅん」編 12月31日24:00~TELASA)に出演することが分かった。

  • 左から塩野瑛久、山本舞香、板垣瑞生=テレビ朝日提供

LINEマンガの恋愛ランキングで1位(21年8月10日時点)に輝き、今も連載中のマンガ『デキないふたり』を実写ドラマ化する今作。過去に最悪の別れ方をした広告会社で働く同期の白藤奈緒(山本舞香)と黒瀬孝仁(板垣瑞生)は、ライバルとして営業成績を競い合い、顔を合わせればケンカばかりの毎日を送っているが、大型案件のコンペを一緒に担当することになり、関係が変化し始める。

本当は互いに“きゅん”としている2人だが、素直になれず罵詈雑言の応酬が続く。そんな中奈緒に好意を抱く人物として登場するのが、塩野演じるイケメンデザイナーの金城冬馬。優しく奈緒を見守り、スマートに支え、さらには甘い言葉もストレートに伝えられる男性として2人の間に割って入り、三角関係を繰り広げる。

塩野はこれまで『来世ではちゃんとします』(20、21年)などのドラマや、『HiGH&LOW THE WORST』(19年)、『PRINCE OF LEGEND』(20年)などの映画で存在感を放ってきた。金城の持つ落ち着いた雰囲気や余裕、人を優しく包み込む対応は塩野に通ずるところがあり、劇中は金城そのもの。主演の山本も「金城役は塩野さんにぴったりです! 常に落ち着いていらっしゃるし、お芝居もやりやすい環境を作ってくださるので、ありがたいです」と語り、その容姿についても「リアル金城です! 原作通りの顔面!!」と絶賛している。

今作はテレ朝史上初のTELASA完全連動ドラマ企画。物語を別の側面から描くTELASA版では、地上波版で見えなかった、なぜ奈緒を好きになったのか、思いを奈緒に伝えるためにどう向き合ってきたのかという金城の“真”の思いが描かれている。TELASA版では「夜景のキレイな場所で、到着した瞬間に気持ちが入ったシーンでした」と塩野が語るほどのキスシーンも。塩野のコメントは以下の通り。

■塩野瑛久(金城冬馬 役)

――本作のオファーを受けたときの率直な感想と、脚本を読んだ感想をお聞かせください。

脚本を読ませていただき、まずはすごく楽しみだと感じました。王道の恋愛作品は久しぶりだったのですが、恋愛関係の中で金城のような立ち位置の役は、これまでも演じることが多く、やり甲斐を感じています。

――金城冬馬を演じてみていかがでしたか? 役作りでこだわった点や、ご自身との共通点、ギャップを感じた点などもございましたら教えてください。

原作の金城とは少し描かれ方が違うのですが、脚本に準じて作り上げつつ、原作とも共通する金城の奈緒ちゃんへの思いは大切にしながら取り組んでいます。1時間のドラマという限られた時間の中で奈緒ちゃんへの思いをどう表現するか、その点を深く掘り下げてやっていこうと思っています。金城と自分との共通点は……女性に優しいという点ですかね!(笑)

――山本舞香さん、板垣瑞生さんと初共演された印象を教えてください。

山本さんとは今回が初共演だったのですが、とても素直で、人懐っこさも持ち合わせている方だと思いました。壁がなく、とても話しやすかったですね。現場ではなぜか「王子」と呼ばれています(笑)。座長の山本さんからは、現場を引っ張っていこうという気合いが感じられて、この作品に携わる者としてとても嬉しかったです。

――TELASA版では奈緒との“キス”シーンがありますが、撮影はいかがでしたか?

金城としては“見せ場”のシーンでした。夜景のキレイな場所での撮影で到着した瞬間に気持ちが入りましたね。金城は男としてある意味“デキ過ぎ”なところもあるので、そこにちょっとわがままな部分や切ない部分を出せたらなと思い、このシーンはセリフにもト書きにも書かれていない金城の裏の思いを入れ込みました。それを感じて頂けたら嬉しいです。

――楽しみにしている皆さんへ意気込みやメッセージをお願いします。

今作では、物語の中盤で、キスをきっかけに男女の視点が切り替わる新しい試みをしていて、同じシーンでも、地上波版とTELASA版では見え方が異なります。地上波版では見えなかった感情が、TELASA版を見るとわかってくるところが面白い作品だと思います。特に金城の場合は地上波で描かれていない部分がTELASA版では詳しく描かれていることが多いので、ぜひTELASA版にも注目して欲しいです。両方楽しんでいただくことで、それぞれのキャラクターの理解も深まると思いますし、金城のこともより魅力的に感じてもらえるのかなと思います。