<第92回都市対抗野球 準々決勝>

○ 東京ガス(東京都) 4 ー 3 ENEOS(横浜市) ●

◆ 先発・益田がわずか1球で降板

 東京ガスが、2016年以来5年ぶりの都市対抗4強入りを決めた。

 1回、東京ガスの先発・益田武尚が、初球をレフト前に運ばれたところで、「試合前、ブルペンで投球をしている途中で、脇腹に張りがあることに気が付いた。1人目を投げたとき、これ以上投げてピンチをまねいてしまってチームの状況が悪くなったらだめなので早く交代を決めた」と、脇腹の張りを訴えわずか1球で降板。

 三宮舜投手がスクランブル登板。緊急登板となった三宮は4回に2点を失ったが、4回を3安打2失点に抑えた。山口監督は「スクランブル登板となった2番手の三宮舜が、あそこからよく投げてくれた。先発の益田武尚は、ブルペンで投げているときはまだいけそうな感じだったので先発させたが、マウンドで投げてみて違和感があったのですぐに代えることを決めた。ブルペンの途中から違和感があることは聞いていたので、継投でいくことをはじめから考えていて、試合展開によっては、投手全員をつぎ込むことも考えていた。試合後、益田本人はもう大丈夫と言っていた。次はいけるかもしれないので、状態をみて決めたい」と継投の意図を説明した。

◆ 4回に逆転。臼井の好リリーフ

 東京ガスは0-2の4回、先頭の2番・楠研次郎の中安で出塁すると、続く3番・小野田俊介がレフトへ2ランを放ち、すぐに同点に追いつく。5番・加藤雅樹、6番・笹川晃平の連打、7番・相馬優人の四球で満塁とすると、8番・馬場龍星の押し出し四球で逆転に成功。さらに、9番・北本一樹の犠飛で、この回4点を奪った。

 逆転した5回からは臼井浩が登板。2イニング目となった6回に本塁打を浴び1点を失ったが、5イニングをソロ本塁打による1安打に抑える好リリーフを見せた。山口監督は「臼井浩が後ろにいると、どんな場面でも安心感がある。臼井が後ろにいた方が勝ち上がれるというビジョン通りに進んでいる。益田がここまで投げられるように成長してくれたので、臼井を後ろにもってくることができて、それがここまで来られた要因」と臼井への信頼を口にした。

 名門・ENEOSを破って準決勝進出。山口監督は「相手のENEOS大久保秀昭監督は、都市対抗野球で過去3回優勝しており、勝ち方を知っている監督。この試合が1番やばい試合になると、もともと考えてのぞんでいた。このやばい試合を勝てないと日本一にはなれない大事な試合だった。ただ、戦うのは選手たちなので、自分たちの野球ができるように選手たちを後押ししようという思いでこの試合に臨んだ。大久保さんの力はすごかったと対戦してみてつくづく感じた」と振り返った。

 山口監督は自分たちのチームについても、「大会期間中にもチームは成長している。日本一になるにはここからが勝負。ここから大会が始まると思って次の試合にのぞむ。現状に満足せず、ここから一気にかけあがりたい」と優勝に向けての意気込みを語った。

(ニッポン放送ショウアップナイター)