純正でこの内装カラーコーデ! だが当時は成功作とは見なされなかった| 1975年式 日産 ブルーバードU ハードトップ 1600 SSS‐E Vol.2

今回の旧車オーナーは、現行車、旧車を合わせてすでに10数台を乗り継いできた自動車好き。

最近は現行車ばかりだったと言うが、1年前、楽しさを求めて現在のブルーバードUを入手。

旧車にしかない躍動感や生命感を思い切り楽しんでいるという。

【1975年式 日産 ブルーバードU ハードトップ 1600 SSS‐E Vol.2】

【1】から続く

 ブルーバードUは、510ブルーバードの後継モデルとして企画されたが、当時の市場では角のとれた丸いフォルムが災いして、成功作とは見なされなかったモデルだ。同時期に企画された710バイオレットも酷似したデザインだったことを振り返れば、当時の日産がどの方向を見ていたかはおのずと明らかだ。その反動がそれぞれの後継車、810ブルーバード、PA10バイオレットのデザインで表れたことは興味深い。

▶▶▶【画像19枚】白いドアトリムや、前席と同じカラーリングの後席シートバックなど

 当時の日本市場が、いかに丸いフォルムを受け入れなかったかという表れだが、形として見る610ブルーバードU、710バイオレットのデザインはむしろ直線基調のものより成熟度の高いフォルムだったと言えるだろう。旧車の面白いところは、こうした時代観にとらわれず、歴史の積み重ねを知る現代の目で冷静にクルマを眺めることができるところ。だから当時とは異なる価値観が生まれてくるのかもしれない。余談だが、新車当時は失敗作と言われた7thスカイラインが、現代では別の価値観でとらえられていることなどは、この好例と言ってよいだろう。

【3】【4】に続く