逆転2ランを放ったヤクルトのサンタナ。奥左から2人目は高津監督(C)Kyodo News

◆ 日本シリーズでいちばん目立っていたマクガフ

 11月20日に開幕した今季の日本シリーズは、セ・リーグ覇者・ヤクルトが20年ぶりに日本一となって幕を閉じた。勝負を決した最後のマウンドに立っていたのはヤクルトの守護神・マクガフだ。ある意味、このシリーズでいちばん目立っていたのがマクガフといっていいだろう。

 重要な第1戦では3失点を喫しオリックスにサヨナラ勝利を献上。日本一に王手をかけて臨んだ第5戦でも1失点で敗戦投手となった。しかしそれでも、守護神としてマウンドに送り込んでくれた首脳陣の期待に最後はしっかりと応えた。11月27日の第6戦では、シーズン中に一度もなかった回またぎの力投を披露。意地を見せ、見事チームを日本一に導いた。

 そのマクガフから第5戦で決勝本塁打を放ったのが、オリックスのジョーンズだ。また、第4戦ではヤクルトがオスナ、サンタナの両助っ人の打点で勝利するなど、外国人選手の活躍が目を引いたシリーズでもあった。

 「助っ人」とも称されるように、当然ながら外国人選手の「あたり・はずれ」もゲームの勝敗、チームの成績を大きく左右する。ここで、今季の主な外国人選手の成績を振り返ってみたい。今回はセ・リーグの外国人選手の成績を見ていく。

◆ 外国人が好調だった阪神、誤算があった巨人

【主な外国人選手の今季成績/セ・リーグ】

◆ ヤクルト

<スアレス>

24試合77回 5勝3敗3H1S 70奪三振 防御率3.62

<サイスニード>

13試合68回2/3 6勝2敗 69奪三振 防御率3.41

<マクガフ>

66試合64回1/3 3勝2敗14H31S 76奪三振 防御率2.52

<オスナ>

打率.258(469打数121安打)13本塁打60打点3盗塁

<サンタナ>

打率.290(372打数108安打)19本塁打62打点2盗塁

◆ 阪神

<ガンケル>

20試合113回 9勝3敗 87奪三振 防御率2.95

<スアレス>

62試合62回1/3 1勝1敗42S 58奪三振 防御率1.16

<アルカンタラ>

24試合59回1/3 3勝3敗6H 48奪三振 防御率3.49

<マルテ>

打率.258(446打数115安打)22本塁打71打点0盗塁

<サンズ>

打率.248(408打数101安打)20本塁打65打点1盗塁

<ロハス・ジュニア>

打率.217(189打数41安打)8本塁打21打点1盗塁

◆ 巨人

<メルセデス>

17試合86回 7勝5敗 74奪三振 防御率3.77

<サンチェス>

14試合73回 5勝5敗 54奪三振 防御率4.68

<ビエイラ>

56試合55回1/3 0勝3敗1H19S 64奪三振 防御率2.93

<デラロサ>

46試合41回1/3 1勝0敗13H7S 34奪三振 防御率2.83

<ウィーラー>

打率.289(384打数111安打)15本塁打56打点3盗塁

<スモーク>

打率.272(114打数31安打)7本塁打14打点0盗塁

◆ 広島

<コルニエル>

50試合61回1/3 1勝2敗10H 79奪三振 防御率3.82

<バード>

33試合21回2/3 0勝0敗11H 21奪三振 防御率4.57

<クロン>

打率.231(130打数30安打)6本塁打16打点0盗塁

◆ 中日

<ロドリゲス>

12試合61回2/3 1勝4敗 61奪三振 防御率3.65

<R.マルティネス>

49試合48回 1勝4敗23S 59奪三振 防御率2.06

<ビシエド>

打率.275(480打数132安打)17本塁打70打点1盗塁

<A.マルティネス>

打率.244(82打数20安打)2本塁打7打点0盗塁

◆ DeNA

<ロメロ>

14試合80回2/3 5勝3敗 44奪三振 防御率3.01

<エスコバー>

61試合58回2/3 4勝4敗32H1S 50奪三振 防御率3.38

<ピープルズ>

18試合47回 3勝4敗 41奪三振 防御率4.21

<シャッケルフォード>

32試合31回1/3 1勝0敗4H1S 34奪三振 防御率5.17

<ソト>

打率.234(410打数96安打)21本塁打62打点0盗塁

<オースティン>

打率.303(373打数113安打)28本塁打74打点1盗塁

 こうして振り返ってみると、やはり上位のチームのほうが、外国人選手が安定した働きを見せている。なかでも阪神が頭ひとつ抜けている印象だ。投手陣では2年連続のセーブ王に輝いたスアレスの他、先発のガンケルが青柳晃洋、伊藤将司、秋山拓巳の2桁勝利トリオに次ぐ9勝をマーク。野手ではマルテとサンズがともに20本以上の本塁打を放ち、とくにシーズン前半の快進撃を支えた。

 もちろん、ペナントレースを制したヤクルトの外国人選手たちもなかなかの活躍を見せた。日本シリーズでは2敗を喫したマクガフだが、リーグ2位タイの66試合に登板したシーズンでもわずかに2敗。スアレス、栗林良吏(広島)に次ぐリーグ3位の31セーブをマークした。オスナ、サンタナもそろって2桁本塁打をマークしており、及第点といっていいだろう。

 一方、リーグ2連覇から3位に転落した巨人には誤算があったようだ。メルセデスは7勝をマークし、ビエイラがシーズン中盤以降にクローザーに定着したものの、先発として期待されたサンチェスは防御率4.68と苦しんだ。また、野手ではウィーラーが数字はもちろんそのハッスルプレーでもチームを牽引したが、スモークの他、テームズ、ハイネマンらはケガなどのために次々に帰国してしまった。

 果たして来季の巨人はどんな布陣で臨むのか。外国人スカウトの手腕も、巨人復権の鍵のひとつだろう。

文=清家茂樹(せいけ・しげき)