平畠啓史

11月27日に放送されたサッカー番組『FOOT×BRAIN』(テレビ東京系、毎週土曜24:20~)では、Jリーグ57クラブのスタジアムをほぼ全て巡っているという芸能界随一のJリーグ通・平畠啓史をゲストに迎え、スタジアムの新しい楽しみ方についてトークを繰り広げた。

今回は、令和初のスタジアムとして2020年に完成した京都・亀岡のサンガスタジアムを特集。これまでの常識を超えたスタジアム内の施設を紹介しながら、その魅力に迫った。

京都サンガF.C.のホームスタジアムでもあるサンガスタジアムは、古都のスタジアムらしく、木材をふんだんに使い、神社仏閣をイメージさせる伝統的な外観が特徴。まずは、スタジアムの高さを活かした巨大なクライミング・ウォールに、スタジオの出演者も驚きの声をあげる。クライミング・ウォールは東京オリンピックでも注目を集めたスポーツクライミングのための設備で、高さは国内最大級の16m。ロープをかけながら登るリードクライミングやボルダリングなどを体験することができる。

他にも、予約すれば誰でも無料で使える3×3のバスケットボールコートや、ドローンを操作してゴールを奪い合うドローンサッカーのためのエリアなども完備。eスポーツの施設やスポーツジムも常設されており、フットサルコートやスケートボードパークなども建設中だという。サッカー以外のスポーツも楽しめる画期的なサンガスタジアムの姿に、建設中に一度訪れたことがあるという平畠は、「サッカーを知らなかったり、興味がなかったりする方もスタジアムに行きたくなるというのは重要だと思う」と感心する。

また、ホームゲームがないときにも人が集まる365日利用可能なスタジアムを目指して、スタジアム内にはコワーキングスペースも。新しいビジネスや地元企業とのコラボレーションなどが生まれる場として活用されている。

さらに、スポーツを核とした人材育成とテクノロジー・イノベーションをテーマに掲げるサンガスタジアムでは、世界でも類を見ない施設を併設。それは、0歳から2歳までの子供を預かるスタジアム内の保育園だった。お散歩の時間には、園児たちがスタジアムのピッチへ。選手たちがプレーする最高品質の天然芝で、かけっこやお遊戯を楽しんでいた。

五感を育む大事な時期に子供を芝生と触れさせるこのアイデアには、MCの勝村政信ら出演者一同も絶賛。解説の都並敏史は「子供の頃からスタジアムと関わって大きくなっていったら、間違いなくそこが第2の家になり、そこのホームチームを愛しますよね」と指摘した。

平畠は、今後は海外からも日本のスタジアムを視察しに来ることがあるのでは、と予想。続けて、数々のスタジアムを巡った経験から、ペットと一緒に試合を楽しめる観戦ルームや、こたつを備えた和室など、「これがあったらいいのに!」というアイデアを次々と提案した。

これまで番組では、平畠以外にも今年6月に出演した影山優佳(日向坂46)が、サッカーWEリーグを盛り上げるためのアイデアを披露。その一つが、スタジアムでのリアルタイム解説だった。実は、このアイデアは大手電機メーカーのパナソニックが実現。先日行われたガンバ大阪のホームゲームでは、スタジアム内限定の生実況をスマホで聴ける音声配信サービス「チアホン」が初めて導入された。

ガンバ大阪寄りのレアな情報も満載の実況は、QRコードを通じてサイトにアクセスすればすぐに聞ける超簡単仕様。司会の下埜正太とカンバ大阪OBの岩下敬輔によるざっくばらんな実況も「チアホン」を利用したサポーターからは大好評を博していた。

スタジオでは、勝村がパナソニックの担当者に対し、「影山さんがこの番組で提案してくれたんですよ。パクリじゃないですか?」と質問する一幕も。しかし、担当者が毎週録画するほどの番組ファンだと分かると、勝村は手のひらを返してしまう。実はシステム自体は2年前から開発が進められており、担当者は「影山さんが提案されているのを見て、追い風が吹いたなと思いました」と打ち明けた。

「スポーツを楽しむ人を増やし、楽しむ環境を拡大していきたい」と意気込む担当者に対し、平畠はこういったアイデアや技術によって、いわゆる競技場ではないサッカースタジアムが増えていくと予測。勝村も「世界に対抗できる日本のストロングポイントがたくさん見えたような気がしますね」と締めくくった。