約40年前のクルマなのに走行4万kmという極上車がベース! 現代車にも負けない走りのよさや快適性を手に入れた至高の1台|1977年式 日産 フェアレディ Z-T Vol.1

ノーマルノーズにフロントスポイラーやオーバーフェンダーをまとったS30Zの王道スタイル。旧車のイベントでもよく見かける仕様なだけに、ヘタをすると周囲のクルマに埋没してしまいがち。しかし、水上自動車工業が手がけたこの1台は、ただ者ではないオーラを放つ。なにかが違う、そう思わせる魔力を秘めているのだ。奇をてらわずにスタンダードを極めた結果、たどり着いた理想系。走行4万kmの極上車をベースに最新パーツや快適装備を惜しみなく投入した、至高の仕上がりをとくとご覧あれ! 

【1977年式 日産 フェアレディ Z-T Vol.1】

【画像31枚】ベース車は、車庫保管の1オーナー車。しかも女性が大切にしていたクルマということもあって、内装のコンディションも抜群だったそう。クイックリリースによる脱着を可能にしているMOMOプロトタイプを装着した美しいコクピットなど

 S30Zほどオーバーフェンダーが似合うクルマも珍しい。スタイリッシュなフォルムが引き立ち、なにより迫力が倍増する。そのルーツは240ZGだ。S30Zの登場から2年後となる1971年10月に追加された240ZGは、海外仕様のL24型エンジンを搭載し、専用エアロダイナノーズ(通称Gノーズ)やオーバーフェンダー、リアスポイラーで武装。そのスポーティーな外観は羨望の的であった。

 しかし、L20型エンジンを搭載するスタンダードなZが84万円だったのに対し、240ZGは150万円と非常に高価で、当時の若者にとっては高嶺の花であった。そこで、このスタイルに憧れたオーナーは、アフター品として数多く流通していたGノーズやオバフェン、リアスポを後付けすることで、240ZGルックに仕上げていった。その潮流は現代にも受け継がれ、GノーズやオバフェンはS30Z乗りの定番スタイルの1つになっている。

1977年式 日産 フェアレディ Z-T(S31)

SPECIFICATION 諸元

●エクステリア:ボディフルレストア&スポット増し、オリジナルフロントスポイラー/前後オーバーフェンダー、純正リアスポイラー

●エンジン:L28型改3L仕様、ASW製φ89mm鍛造ピストン/バルブスプリング、水上自動車工業製H断面コンロッド/ハイカム(作用角75度、リフト9.2mm)/ビッグバルブ(IN:φ45mm、EX:36.5mm)、L28型クランク加工(バランス取り、タフトライド加工、短縮加工)、グレッディ製サクションパイプ

●吸排気系:ソレックス44PHH(ニスモ:アウターベンチュリーφ38mm、メイン180、エア210、ジェットブロックASW製)、水上自動車工業製φ45mm6-2タコ足/φ75mmマフラー、TICスポーツ触媒

●点火系:KEW製デスビ、MSD

●冷却系:水上自動車工業製3層ラジエーター、HPI製オイルクーラー(ワンオフ加工)

●燃料系:ASW製燃料ポンプ

●駆動系:OS技研製ツインプレートクラッチ、S15改6速ミッション、R200デフ(ファイナル3.9)

●サスペンション:アラゴスタ製車高調(F)8kg/mm、(R)6kg/mm、ピロテンションロッド

●ブレーキ: (F)ハイスペック改4ポットキャリパー、(R)ハイスペック改2ポットキャリパー

●インテリア:MOMOプロトティーポステアリング、クイックリリースボス、軽量オリジナルダッシュボード、スタック製メーター(スピード、タコ、水温、油温、油圧、燃料、空燃費)、ブリッド製ヒストリックローバックシート(2脚)、ヴィンテージエアー製エアコン、DENONオーディオ

●タイヤ:ブリヂストン ポテンザRE-71R (F)205/50R15、 (R)225/50R15

●ホイール:ワーク マイスターCR-01マットカーボン(MGM)+ツヤ消しブラックアルマイトリム

(F)15×9.0J-16、 (R)15×9.5J-35

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