要素技術から応用分野まで幅広い組み込み・エッジテクノロジーの世界を垣間見ることができる「ET & IoT 2021」が11月17日より、神奈川県のパシフィコ横浜にて開幕した。アットマークテクノでは、組込業界の発展と国内産業の競争力向上に寄与する組込技術やソリューションなどを顕彰する「ET/IoT Technology AWARD」のファイナリストに選出された高性能IoTゲートウェイ「Armadillo-IoTゲートウェイG4(Armadillo-IoT G4)」の実機デモを行っている。

  • Armadillo-IoT G4

    「ET & IoT 2021」のアットマークテクノブースの様子

デモは、Armadillo-IoT G4に接続されたWebカメラで撮影した映像から、人なのかモノなのか、モノであれば、それは何なのか、といったものを瞬時に解析するというもの。今回のデモでは、ワットモニターが設置され、リアルタイムで消費電力が分かるようになっているほか、実際にデモ機に触れて、どの程度の発熱状態(取材時は室温と比べ、若干高い程度)であるか、といったことをリアルに体感することが可能となっている。

  • Armadillo-IoT G4
  • Armadillo-IoT G4
  • Armadillo-IoT G4
  • Armadillo-IoT G4
  • 一番左がArmadillo-IoT G4のデモ機。デモ中であっても触れることが可能。ワットモニターも設置され、デモ中の消費電力を見ることもできる。デモの様子はモニターで確認できる(モニター右側の表示が判別結果)

Armadillo-IoT G4は、Docker互換のコンテナエンジン「podman」を採用することで、ユーザーアプリケーションをコンテナごとの切り分けによる脆弱性の限定化などを可能とした「Armadillo Base OS」を搭載するなど、産業界のエッジ領域で求められる機能を盛り込んだIoTゲートウェイ。特に、Armadillo Base OSにより、産業分野で求められる長期的な装置・設備のメンテナンス性を向上することが可能となる。

そのため、同社 代表取締役の實吉智裕氏は、ファイナリストに選出された理由について、「AIを活用するパフォーマンスはもちろん、産業分野の多くの人から長期メンテナンスの相談をいただいていた。Armadillo Base OSはその解決策として開発したもの。ハードだけではなく、OSとしてもそうしたものを出せたことが大きな意味をもっていると思っている」と、Armadillo-IoT G4を導入することで、ソリューションとしてIoTゲートウェイを実際に産業分野で活用できるようになることを強調していた。

Armadillo-IoT G4の正式発売日が決定 - キャンペーンも実施

このArmadillo-IoT G4、発表そのものは2021年9月で、当時は2021年11月末ころに発売を開始する予定としていたが、ET & IoT 2021の開催に際し、発売日が2021年12月13日に決定し、即日予約を開始したことが明らかにされた。

また、Armadillo-IoT G4の発売記念、ならびにArmadilloシリーズ誕生20周年記念として、法人向け「エッジAIモニターキャンペーン」として10台(5社×2台)、ならびに開発者向け「Edge AI作品開発コンテスト」として10台(10名×1台)の合計20台を無償で提供することを決定。エッジAIモニターキャンペーンは、すでに他社のCPUやGPU上で動く「AIモデル」を開発している法人が対象で、参加法人は無償提供されたArmadillo-IoT G4に、開発したAIモデルを移植して、実際に使用感などを確かめてもらうというもの(アットマークテクノのプロモーションとして利用されることへの同意が必要)。TensorFlow Liteで作ったファイルであれば、そのままArmadillo-IoT G4に落とし込めるとのことであるので、すでにAIモデルを開発してテストしている法人であれば、そこまで移植に苦労しないのではないかということである。同キャンペーンの募集締め切りは2021年12月12日(予定数に満たない場合は延長を予定)で、機材の発送は12月中旬以降を予定しているとのことである。一方の「Edge AI作品開発コンテスト」はIoTコミュニティ「IoT ALGYAN(あるじゃん)」と協力して、Microsoft AzureとArmadillo-IoT G4を組み合わせたAI作品を開発してもらおうというもの。こちらも、コンテスト参加締め切りは12月12日となっており、2022年2月5日にコンテスト審査発表会が実施される予定となっている。詳細な参加条件などは、イベントページを参照していただきたい

このほか、通常価格よりも安価に導入できる「Armadillo-IoTゲートウェイG4おかわりキャンペーン」として、既存のArmadilloシリーズの開発セットの所有者は通常価格(4万9500円)から税別1万円引き(3万8500円、税込み)、新規ユーザーも同5000円引き(4万4000円、税込み)を先着50台限定で実施(対象は、Armadilloサイトにユーザー登録(新規登録可)をしている法人顧客で、各企業の1部署につき最大2台まで注文可能)。予定数量に達し次第、キャンペーンは終了となる。