スマートロックソリューションを手掛ける「Photosynth(フォトシンス)」は11月5日、東京証券取引所(東証)マザーズ市場へ新規上場を果たし、併せてメディア向け事業説明会を開催した。

同社のミッションは「つながるモノづくりで感動体験を未来に組み込む」で、キーレス社会の実現を目指して、既存のドアに後付けで設置するだけで鍵をクラウド管理できるサービス「Akerun入退室管理システム」向けハードウェアとソフトウェアの開発を行ってきた。

  • Akerun
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  • 「Akerun入退室管理システム」のサービス概要と、その先にある同社が考える未来の社会の姿

同サービスの特徴は、サブスクリプションモデルを導入し、月額契約で提供する方式を採用していることと、すべてのシステムをIoT技術により無線で接続し、クラウド管理とすることでサーバ構築といった手間を省き、電気工事といった作業も不要としている点。同社の代表取締役社長の河瀬航大氏は、「従来は中小企業が多かったが、最近では大手を含め、さまざまな空間で活用されるようになっており、3700社以上の企業で利用されるようになった」とこれまでの自社の取り組みを振り返る。

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  • 契約企業数は3700社を超え、その企業規模も大小問わずに増えているとする

これまではオフィス向けが事業の中心であったが、2021年からは美和ロックとのジョイントベンチャーを立ち上げ、コンシューマ市場にも参入。上場後の今後については、キーレス社会の実現に向け、さらなる認知向上や地方での営業活動の促進を図っていき、事業規模の拡大を目指すとするほか、技術的にも監視カメラなどとの連携など、高付加価値化を図っていきたいとしている。

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    美和ロックとの合弁会社「MIWA Akerun Technologies」の設立により、一般の集合住宅などでも手軽に利用することが可能となってきた