音楽原作キャラクターラッププロジェクト『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』メインキャストが集結したライブ「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- 7thLIVE《SUMMIT OF DIVISIONS》」Day1が8月7日、横浜ぴあアリーナMMにて開催された。

  • 『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Day1

コロナ禍の煽りを受け、有観客としては「4th LIVE@オオサカ《Welcome to our Hood》」以来、約2年ぶりとなるヒプマイライブ。アリーナに加え、全国の映画館でのライブ・ビューイング、そしてABEMAでの配信という3方式での開催となった。

開演前の会場には、これまでにリリースされたヒプマイ楽曲がDJ U-ICHIによってメドレーミックスされた「2nd D.R.B NON-STOP DIVISION MIX」が流れる。合わせて各ディビジョンカラーのリングライトやバングルライトが揺らめく。BGMが鳴り止み、会場が暗転するとステージの巨大スクリーンには「SUMMIT OF DIVISIONS」のタイトルロゴと、各ディビジョンのキャラクターが映し出され、その期待を更に高めていく。

更にダンサーによるダンスと、何本も立ち上がる火柱というド派手な演出に続いて、ヒプマイを象徴する楽曲とも言えるDivision All Stars「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- +」に合わせて、6ディビジョンのキャスト、総勢18名が登場すると、観客席からは地鳴りのような盛大な拍手と手拍子が起こり、大きな興奮が会場を包み込む。

そして、イケブクロ・ディビジョン“Buster Bros!!!”山田一郎役の木村昴が「始めるぜ!」と観客に呼びかけ、6ディビジョン・バーションとなった「Survival of the Illest +」、スマートフォン向けゲームアプリ「ヒプノシスマイク -Alternative Rap Battle-」の新主題歌「Hang out!」と、勢揃いした楽曲が矢継ぎ早に披露された。

3曲が披露されると、ステージにはBuster Bros!!!が残り、ここからは各ディビジョンの楽曲が披露。エンターテイメント性あふれる「おはようイケブクロ」では、木村昴が「今日はお客さんもいらっしゃるんだから」と、有観客でのライブが出来ることの喜びをアドリブで織り込み、大きな拍手が起こった。

そしてシンジュク・ディビジョン“麻天狼”は「パピヨン」、シブヤ・ディビジョン“Fling Posse”は「Shibuya Marble Texture -PCCS-」と、夏のひとときを感じさせるような柔らかな楽曲を展開、オオサカ・ディビジョン“どついたれ本舗”「なにわ☆パラダイ酒」、ヨコハマ・ディビジョン“MAD TRIGGER CREW”「Yokohama Walker」、ナゴヤ・ディビジョン“Bad Ass Temple”は「R.I.P.」と、メロウな楽曲で各ディビジョンのソロパートは構成された。

しかし一転してロッキッシュなDivision All Stars「ヒプノシスマイク -Rhyme Anima-」に流れ込み、会場の空気をガラッと変える展開に。その流れを受けて登場したのは、女性で構成された中王区 言の葉党に「Femme Fatale」を提供したReol。ヒプマイライブに登場したゲストの中で、初の女性アーティストとなった彼女は「第六感」と「煩悩遊戯」を披露し、オーディエンスに強い印象を与えた。

そしてステージ上のモニターには中王区が登場し、現在進行系で行われている、視聴者参加型バトル<<2nd D.R.B>>の概要と3つの投票要素・参加方法、そしてFinal Battleの中間・結果発表会の日時をガイダンス。改めてFinal Battleに関しての緊張と興奮高まるアナウンスが行われた。

その意識によってか、<<2nd D.R.B>>のテーマ曲である「ヒプノシスマイク -Glory or Dust-」では、18人のメンバーは自分のラップパート/パフォーマンス以外では身じろぎもせず、所属ディビジョン以外を睨みつける。そこからは戦いに身を置く、張り詰めた、シリアスな空気を感じさせた。

そして各ディビジョン曲の披露と、中王区のパフォーマンスに続いて、<<2nd D.R.B>>の初戦ライブの映像を挟みながら、<<2nd D.R.B>>のバトル曲を披露。ヒリヒリしたバトル曲が多い中、<戦いを楽しむ>というメッセージが込められた、どついたれ本舗 VS Buster Bros!!!「Joy for Struggle」、キャラクターのバックグラウンドが押し出され、よりヒプマイの世界観を立体化させたBad Ass Temple VS 麻天狼「Light & Shadow」、今回のパフォーマンスでもヒリヒリするようなバトルを見せたFling Posse VS MAD TRIGGER CREW「Reason to FIGHT」と、三者三様のバトルを見せ、バトルであることと同時に、ヒプマイのスタイルの豊かさをも証明した。

熱気を帯びたまま、ステージにはDragon Ashが登場。「New Era」「Fly Over feat. T$UYO$HI」を披露し、そのまま<<2nd D.R.B>>の初戦勝利チームであるBuster Bros!!!・麻天狼・Fling Posseと共に、ライブでは初披露となる「SHOWDOWN」をパフォーム。その興奮も冷めやらぬまま、「まだまだ盛り上がれますか!ラストスパートいってみよう!」という木村昴のコールに続き、Division All Starsの18人による”「ヒプノシスマイク -Division Battle Anthem- +」、「Hoodstar +」、「SUMMIT OF DIVISIONS」の3曲が披露。鳴り止まない拍手の中、Day1の幕が閉じた。