オリックス・杉本裕太郎〈写真=北野正樹〉

◆ 初の3割30本「ここまで来たら、今年しかない」

 25年ぶりのリーグ優勝を果たしたオリックスは、一夜明けた28日、本拠地・京セラドーム大阪で全体練習を行った。選手はウォーミングアップの後、投手、野手に別れて軽めの調整で汗を流した。

 打率.301、32本塁打で「3割30本」を達成しチームを牽引した杉本裕太郎は、「いろんな人から(祝いの)連絡をもらって、すごくうれしかった」と、改めて優勝の喜びに浸った。

 優勝から25年もの間遠ざかっていたことについては「なかなか優勝したくても出来なかった先輩方の思いを晴らすことが出来てうれしい」と、悔しい思いをしてきたOBらに思いをはせていた。

 記録が減らない本塁打に対し、日々の成績で変動する打率。「3割なんて自分でも打てるなんて思わず、眼中になかった」というが、終盤戦を前に3割をキープしていたことから「まだ3割ある。ここまで来たら、今年しか(チャンスは)ない、と思って意識した」そうだ。

 今季最終戦となった楽天戦(楽天生命パーク)で3打席に凡退。9回の第4打席で右前打を放ち、3割1厘で目標をクリアすることが出来た。

 「いい当たりが野手の正面を突いてアウトになり、(3割以上は)無理なんやな」と一時は諦めたというが、中嶋聡監督から受けた「後悔だけはするなよ。体の開きを我慢して、コンパクトにいつも通り振っていけ」とのアドバイスが生き、練習してきた右方向への打球になって、目標を達成することが出来た。

 「ベンチのみんなが、自分のことのように喜んでくれたことがうれしかった」と杉本。最後の打席で、今季の集大成となる打撃をすることが出来たうえ、それを喜んでくれるチームメートの存在に幸せを感じる自分がいた。

 チームとしての悲願も果たし、いま頭にあるのは青学大の後輩で主砲の吉田正尚のケガ。吉田正はソフトバンク戦での死球で骨折した右手首のリハビリに励むが、「正尚が帰ってくれば、チームはもっと強くなる。後輩なんで『治ってなくても出ろよ』という感じ」と、冗談を交えて11月10日からのクライマックス・ファイナルステージからの戦列復帰を熱望していた。

取材・文・写真=北野正樹(きたの・まさき)

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