年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。今回は、国民年金と厚生年金のどちらが有利かについて、専門家が回答します。

老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。

そんな年金初心者の方の疑問に回答します。今回は、国民年金と厚生年金、どちらが有利であるかです。

◆Q:国民年金と厚生年金、どっちが有利ですか

「国民年金と厚生年金、どっちが有利ですか?」(相談者)

◆A:厚生年金の方がメリットは大きいでしょう

国民年金の加入者は第1号被保険者といわれ、自営業やフリーランス、無職の人が対象です。厚生年金の加入者は第2号被保険者となり、企業等で働く会社員や公務員が加入します。

国民年金保険料は、毎年度、見直しがされますが、所得にかかわらず、全員一律で定額です。厚生年金保険料は、毎月の給与(標準報酬月額)や賞与(標準賞与額)に共通の保険料率を掛けて算出され、事業主と被保険者で半額ずつ負担します。

このように自営業・フリーランスと会社員等では、加入する年金制度が違いますので、支払う保険料も違いますし、将来受け取れる年金額も違ってきます。

会社員として厚生年金に加入している人は、自動的に国民年金にも加入していることになり、将来は国民年金と厚生年金の両方から年金を受け取ることができます。

専業主婦等を扶養していると、その配偶者の保険料の支払いが不要になることや、家族手当ともいわれる加給年金の制度もあり、年金が上乗せされることがあります。障害厚生年金や遺族厚生年金もあり、厚生年金は国民年金よりも優遇されているといえます。

また、厚生年金保険料は、事業主と被保険者で半額ずつ負担となっていますので、つまり会社が半分払ってくれるということです。仮に同じ保険料を払っているのであれば、厚生年金加入の方がメリットが大きいと思いますよ。

監修・文/深川弘恵(ファイナンシャルプランナー)

文=All About 編集部