今年3月に放送されたカンテレ・フジテレビ系スペシャルドラマ『シグナル 長期未解決事件捜査班 スペシャル』が、ソウルドラマアワード(SDA)2021で、インターナショナル・ドラマ・オブ・ザ・イヤーを受賞。主演の坂口健太郎はアジアスター賞を獲得した。

坂口健太郎=カンテレ提供

謎の無線機が“現在”と“過去”の2人の刑事をつなぎ、さまざまな未解決事件を解決していくヒューマンサスペンスの同ドラマ。坂口が“現在”の刑事・三枝健人を演じ、北村一輝が“過去”の刑事・大山剛志を、そして、吉瀬美智子が大山を密かに思い続ける未解決班の班長・桜井美咲を演じた。4月には、オリジナルストーリーで描かれた劇場版も公開された。

『シグナル 長期未解決事件捜査班 スペシャル』は、ソウルドラマアワード2021で、「今年最も評判になった海外制作ドラマ」との評価を受け“インターナショナル・ドラマ・オブ・ザ・イヤー(非競争部門)”を受賞。SDA組織委員会は「2016年に放送され高視聴率を獲得し優れた作品として注目を集めた韓国国内ドラマ『シグナル』の日本でのリメイク版は、韓国国内版『シグナル』のキャラクターとのシンクロ率の高さ、全体の雰囲気やストーリー、俳優の熱演が好評を博した。さらに、シリーズドラマだけでなく、エントリーしたドラマスペシャル作品、さらに映画版も制作されたことから、その人気を証明し、今回の受賞となった」と評価した。

そして坂口は、同作での演技や多方面の活躍により、今年アジアで最も活躍し、多くのファンに愛された俳優に贈られる“アジアスター賞”に輝いた。こちらには「 坂口健太郎さんは、SDA2021のインターナショナル・ドラマ・オブ・ザ・イヤーに選ばれた作品「シグナルスペシャル」の他にも、さまざまなドラマや映画に出演し、多方面で活躍された。特に『シグナルスペシャル』では、深い感情表現と優れたアクション演技を披露するなど、多才な俳優として評価された」とコメントされている。

坂口は「この作品は、僕が初めて主演を務めさせていただいた、僕の中でとても思い入れのある作品です。連続ドラマをやって、スぺシャルドラマ、映画版を作って。僕の中で意味のある、大きな作品となりました。その作品がこういう名誉のある賞をいただけてとてもうれしいです。本当にありがとうございます」と感謝。

また、「“アジアスター賞”という、名前的にも名誉のある賞をいただけてすごくうれしいです。俳優という仕事は、孤独な瞬間もあれば、チームワークを求められることもあります。そういった作品を丁寧にやってきた証なのかなと自信になりましたし、自分がそうやってきて良かったなと、改めて再確認できました。“アジアスター”というワードのパワーがすごくて、そういう賞をいただいていいのかなというのが、最初に思ったことです。日本を出て、海外の作品に参加したりとか、海外の座組で映画やドラマを撮ったりという経験がまだないので、そんな自分が、日本でいろんな作品を丁寧に撮ってきた中で、そこでの活躍を認められたのがうれしかったです。ただ、この賞をもらったことによって、もう一度(兜の)緒を締め直さないといけないという気持ちになりました」と心境を語っている。