ヤクルト・高橋奎二

◆ ガンケルと高橋奎二が白熱の投手戦

 首位ヤクルトが2位阪神の敵地に乗り込んだ今季最後の直接対決は、両チームの投手陣が好投しスコアレスドロー。ジョー・ガンケル(阪神)と高橋奎二(ヤクルト)の両先発がずらりとゼロを並べる快投を見せた。

 ガンケルはストライクゾーンの両サイドを突く投球でヤクルト打線を手玉に取り、8回途中まで4安打無失点、無四球9三振の内容でリリーフ陣にバトンタッチ。降板時にはスタンドのファンから大きな拍手で好投を称えられた。

 20日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した金村義明さんは「ガンケルが前半戦に勝っているときよりも、気合いといい、制球といい、キレといい、抜群でしたね。間違いなく今シーズンで一番良かった。素晴らしかった」と大絶賛。

 同じく番組に出演した達川光男さんも「やっぱりピッチャーはコントロールだなと改めて思いましたね。スピードも大事ですけど、低めに丁寧に四隅に投げきれるというのは武器ですね」と、ゾーンをいっぱいに使った投球で投手戦を演じたガンケルを称えた。

 対するヤクルトの先発左腕・高橋も力強いストレートにカーブとチェンジアップのコンビネーションが冴え渡り、前日に16安打11得点と活発だった猛虎打線を翻弄。7回(80球)を投げて4安打無失点、8三振1死球の内容で“勝利の方程式”につなぎ、完封リレーの立役者となった。

 金村さんは「両投手ともに100点満点以上ですよ」と白熱の投手戦を振り返り、高橋については「球種が全て良いんですよ。ストレート、カーブ、チェンジアップと。見事としか言いようがない」と手放しで称賛。

 要所で光ったカーブについては、達川さんも「いつも縦割れのカーブがどちらかというと緩んだ感じになるんですが、今日は真っすぐより腕が振れているんじゃないかというくらい良かった」と、投球全体を振り返っても際立つ球種だったことを強調した。

 また、番組MCを務めた真中満さんは、高橋が中10日での登板だったことに言及し、「前回良くなかったので高津監督も一回休ませて、その辺のヤクルトのローテーションのゆとりも感じるような、良い調整をしたなという高橋の投球でしたよね」と振り返った。

 1試合の結果としてはスコアレスドローだったが、これでヤクルトの優勝マジックが1つ減って「3」。阪神にとっては逆転優勝が遠ざかる痛い引き分けで、優勝争いという観点ではヤクルトが勝ちに等しいドローを勝ち取った一戦となった。

 

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』