JAFは10月18日、「信号機のない横断歩道」における歩行者優先についての実態調査の結果を発表した。調査は8月11日~8月30日の平日10時〜16時の間に、信号機が設置されていない横断歩道94箇所(各都道府県2箇所)を通過する車両8,281台を対象に行われた。

  • 横断歩道での一時停止率(全国平均の経年推移)

    横断歩道での一時停止率(全国平均の経年推移)

信号機が設置されていない横断歩道を歩行者が渡ろうとしている場面で、一時停止した車は30.6%。前年調査結果の21.3%に比べて9.3ポイント増加し、2016年の調査開始以来、過去最高を記録したと同時に、一時停止率が一桁台の都道府県がゼロとなった。

なお、一時停止率は年々上昇傾向にあるものの、依然として7割近くの車両が一時停止を行っておらず、同社は、改めて「横断歩道における歩行者優先」のルール遵守を呼び掛けている。

  • 横断歩道の手前にある道路標識

    横断歩道の手前にある道路標識

交通ルールでは、車両が横断歩道を通過するとき、横断しようとする歩行者がいる場合には、横断歩道の直前で一時停止し、通行の妨げをしないようにしなければならない「横断歩道における歩行者優先」のルールが設けられている。

また、横断しようとする歩行者がいないことが明らかな場合を除き、横断歩道の手前で停止できるようあらかじめ速度を落とすこと、横断歩道の手前30m以内で追い越し・追い抜きしてはいけないことになっている。