水瀬いのり約2年ぶりの全国ツアー閉幕!横アリライブレポ到着

水瀬いのりが、7月にリリースした記念すべき10枚目のシングルをタイトルに掲げおこなったライブツアー『Inori Minase LIVE TOUR 2021 HELLO HORIZON』。2019年6月以来となる約2年ぶりのツアーは、全日程SOLD OUT。大阪から始まり、愛知、福岡、仙台と4都市を巡り、10月17日のツアーファイナルでは、昨年無観客配信ライブを行った横浜アリーナへと再び戻ってきた。

今回、有観客としては自身最大規模となる会場で迎えたツアーファイナルの模様をレポートする。

開演時刻が過ぎ、暗転したステージのスクリーンに、ツアーのイメージカラーである鮮やかなグリーンが一面に広がるオープニングムービーが映し出される。草原で目を閉じた水瀬の脳裏に浮かぶのは、ステージから見た一面のペンライトの海と「いのりん」コールだ。今までのライブへの想いをはせ、観客に向かって手を振り駆け出す姿が映し出された後、客席中央に設けられたセンターステージに鮮やかな衣装をまとった水瀬いのりがサプライズ登場! ミニスカートの蛍光カラーがシャツの白に映える。

オープニングは、ライブのマストチューン『Ready Steady Go!』からスタート! 弾けるような歌声に合わせ観客が一斉にタオルを回し、待ちわびていた再会を喜んだ。続く『ピュアフレーム』では、ステージ下手まで移動しながら、ライトに照らされた客席を見渡す水瀬の〈おかえり〉〈ただいま〉と歌うフレーズが印象的に響く。

そして『Million Futures』では、疾走感のあるメロディに乗せた伸びやかな歌声でファンを熱狂させながら、オープニングを走り抜けてみせた。

「HELLO HORIZONツアー最終日、横浜アリーナ公演へようこそ!」と叫び、「去年同じ横浜アリーナで無観客を行った時には、こんな景色が見られる未来が来ると思ってなかった」と間近で音楽を届けられる喜びをかみしめる水瀬。発声の代わりにペンライトや拳、タオルや瞳で想いを伝える客席に、アンケートやライブ恒例の「回ってー!」での衣装見せを行いコミュニケーションを深めた。

そして最新シングル『HELLO HORIZON』より、ライブ初披露となった『Morning Prism』では、ステージと客席の双方で手拍子を鳴らし一体感を高め、5曲目『アイマイモコ』では、甘酸っぱい恋心をキュートに歌い上げる。

続いては ”いのりバンド” のメンバー紹介へ。ファンの間ではすっかりお馴染みとなった彼らは、今回のツアー中にメンバーカラーが決定。観客も各カラーのペンライトを振って盛り上がった。

白い布がひらめくロングスカートスタイルに衣装替えした水瀬が披露したのは『クリスタライズ』。曲名の通り、クリスタルのようなビジューが胸に煌めく。交錯する時間を歌う詞とリンクした、秒針のような振り付けが印象的だった。次の『Well Wishing Word』では雰囲気が一転、スカートをひらめかせながら笑顔いっぱいに手を振りポップなダンスで観客を魅了した。

ここからはライブ初披露となる3曲が立て続けに繰り出される。『思い出のカケラ』では客席の隅々まで手を振りながら爽やかなパフォーマンスを見せる。そしてアリーナ中央のステージいっぱいに焚かれたスモークが雲のようになった中で、ゆったりと揺れながら歌ったのは『ソライロ』。続く『茜色ノスタルジア』では空が変わるようにステージが夕暮れ色に染まり、情感たっぷりに伸びやかなロングトーンを響かせた。

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ライブの楽しみの1つでもある幕間のムービーパートでは、毎公演ストーリーが分岐するアンケートが行われた。客席のペンライトの色により水瀬の行動が決まり、見られるムービーが変化する。中には水瀬がキリンレモンを飲み笑顔をこぼすシーンも。

横浜アリーナでは青色の種が選ばれ、最後には画面いっぱいに水瀬のイメージカラーであるブルーの花が咲き、美しい地平線が現れた。

そして続くのはもちろん、最新シングルの表題曲『HELLO HORIZON』! 再登場した水瀬は、朝焼けを思わせるグラデーションに染められたワンピースに身を包み、クールに歌い紡ぐ。ステージリフトに乗り上昇した彼女の背後には、青やピンク、オレンジなど様々な色がないまぜになった美しい地平線が輝いた。

『TRUST IN ETERNITY』では、曲が始まる瞬間にスクリーンに大きな翼が現れ、鮮烈な青のライティングに照らされた水瀬が、羽ばたくようなエネルギッシュなパフォーマンスで会場を沸かせる。

アーティスト活動6年目に突入し、自身にとっても一歩踏み出す気持ちを応援する楽曲である『HELLO HORIZON』への想いを「今日こうして皆さんの目の前にいるということが、この『HELLO HORIZON』という名前のツアーでできて良かったと思います。今日この日この場所を選んでくれてありがとうございます」と語る水瀬。

初めてのアニメタイアップ曲であり、アーティストとしても声優としてもステップアップするきっかけになった重要な曲だと語る『Starry Wish』を、大切にそして爽やかに聴かせた。

そして、楽曲はシームレスに『三月と群青』へ。久しぶりのライブ歌唱となったこの曲に、客席では歓声の代わりにたくさんのペンライトが大きく振られた。

疾走感あふれる楽曲を畳みかけるように歌い、全力全開の熱量で観客を熱狂させた水瀬は一旦ステージを後にする。暗転した舞台に星空が広がり、5周年を記念して作られた『Starlight Museum』のイントロのピアノが奏でられる。会場が静かに水瀬を待つ中、可憐なピンクのワンピースに身を包み再登場! 「この曲は皆さんが一緒に作り上げてくれるペンライトがあって完成されると思うので、星空のように美しい光をありがとうございました!」と支えてくれる人たちへの感謝を込め、涙で目を潤ませるシーンも。美しいハイトーンと胸を揺さぶるようなビブラートを聴かせた。

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そして『アルペジオ』では、星空を眺めるようなキュートな振り付けを見せる。横浜アリーナの客席で揺らされる一面のペンライトが、歌詞に出てくる「月」や「星」のように見え、会場中が楽曲の世界観に染まっていた。

このライブのためにリアレンジされた特別なイントロで始まった『Sweet Melody』では、ステージ上を歩きながら手を振ったりアイコンタクトをしたりと、客席とのコミュニケーションを楽しむ。弾ける笑顔で歌う<ありがとう>というフレーズが心に響く。

各曲やバンドソロの感想、衣装へのこだわりについて語り足りないとでも言うようにMCをする水瀬。はっと気が付いたように「早くもラストの曲になってしまいました」と名残惜しそうに話した。そして披露されたのは、水瀬自身が作詞をした『ココロソマリ』。愛に溢れた温かみのある歌声が祈りのように響き、誰もが息を詰めてその声に聴き入った。

興奮冷めやらぬ客席からの熱いアンコールの手拍子に応え、ツアーTシャツに着替えた水瀬が再び登場。トロッコに乗って横浜アリーナをぐるりと1周しながら、『Dreaming Girls』『Catch the Rainbow!』といったアッパーチューンを連続で披露! 3階席まで目線を合わせて手を振りながら「トロッコに乗って皆さんの近くに行っちゃいました!皆さんの近くで目を合わせて歌うことができて嬉しかった!」と笑顔をほころばせた。

そしてアンコール3曲目は、中止となってしまった昨年のツアーに向けて作られた『僕らは今』。「去年できなかったけれども、そのツアーも引き継いで今があります。」とスタンドマイクを握りしめた。「みんなでこの時を一緒に生きる、という気持ちを込めて、この曲を歌わせていただきたいと思います! 皆さんも心の中で一緒に大熱唱してください!」との声に呼応した手拍子に感極まりながらも、生バンドならではのソリッドなサウンドと軽やかな歌声で熱唱。大切に奏でた1年越しの楽曲は、客席のテンションをさらなるピークに導いた。

ライブは大団円を迎えたかと思ったが、ファンが水瀬を呼ぶ手拍子はまだまだ鳴り止まない。息を切らせもう一度ステージに戻ってきた水瀬から「ここで嬉しいお知らせをしたいと思います!」と発表が。なんと自身4枚目となるアルバムの制作が決定! 1月より放送のTVアニメ『現実主義勇者の王国再建記』第二部OPテーマ『REAL−EYES』も収録されるとのこと。

アンコールも遂にラストナンバーに。彼女が口ずさみ始めたのは、約3年ぶりのライブ歌唱となる『まっすぐに、トウメイに。』。「皆さん本当にありがとうございました! また一緒に歌を歌いましょう! そして一緒に幸せを分かち合っていきましょうね!!!」と想いを叫んだ水瀬は全22曲を歌い上げ、ファンの間近へ歌を届けた。

2年ぶりのツアー且つ、自身最多箇所の全国5都市、そして最大規模となる横浜アリーナでの公演を有観客という形で終えた水瀬。待ちわびていたファンとの再会を喜び、また生で音楽を届けられる幸福を実感する祝祭のようなツアーとなった。一緒に歌える時を心待ちにして、進化を続ける水瀬いのりの音楽はここからもさらなる充実に向かっていくことだろう。

なお、本公演は、11月7日(日)18:00からオンライン配信が実施される。見逃してしまった方も、もう一度楽しみたい人もぜひチェックしよう!