「私の父親ががんになって…」“キノコの専門家”江口文陽がキノコに興味を持った意外なきっかけとは?
川瀬良子がパーソナリティをつとめ、日本の農業を応援するTOKYO FMの番組「あぐりずむ」。毎週火曜は、農業はもちろん、時代の先を捉えるさまざまな研究をおこなっている東京農業大学から、最先端の農学研究を紹介します。10月12日(火)の放送では、東京農業大学の江口文陽(えぐち・ふみお)学長に、「キノコの研究」について伺いました。

(左から)江口文陽学長、川瀬良子

◆キノコに興味を持ったきっかけ

江口学長は“キノコの専門家”という顔を持ち、「チコちゃんに叱られる!」(NHK)などにも出演し、楽しくてわかりやすいキノコの話が評判です。また、キノコグッズの収集家で、およそ4,500点ものグッズを所有しています。

そもそも、江口学長がキノコに興味を持ったきっかけは10代のとき。「私の父親ががんになって、手術をした後に放射線療法や抗がん剤を投与されるのかと思いきや、(お医者さんが)『お父さんには、キノコでできた薬を投与します』と言ったんです。“キノコなんて、本当にがんに効くのか……?”と思い、自分の手で調べてみようと思ったのがきっかけで、キノコに興味を持った」と振り返ります。

キノコの栄養や効能について調べていくうちに、どんどんのめり込んでいった江口学長。「例えば、キノコから健康食品がつくられていたり、医薬品になっていたりするものもある。キノコを普段から食べていただくことで、免疫力を高め、私たちの体のなかを綺麗にしてくれる効果があると言ってもいいのではないでしょうか。まさに、“力を持っている塊=キノコ”である」と話します。

数あるキノコのなかで、ぜひとも知ってもらいたいキノコとして挙げたのは、“光るキノコ”と呼ばれる、八丈島の「ヤコウタケ」。さらに、「キノコの上にキノコを発生させる『ヤグラタケ』というキノコもあります」と話すと、川瀬は「どこに行ったら見られるんですか!?」と興味津々。

江口学長によると、わりといろいろなところに生えているものの、専門知識のない私たちにとっては、日常生活においてなかなか目線が届きにくいという側面も。ちなみに江口学長は「代々木公園でヤグラタケを見たことがある」と言い、笑顔をのぞかせます。

◆秘めたるキノコの可能性

私たちがよく目にするキノコといえば、シイタケ、マイタケ、エリンギなどがありますが、「図鑑によってもまちまちですけど、国内にも3,000~4,000種類。まだまだ名前のついていないキノコもある」と話します。

そこで川瀬が、一番大好きなキノコを聞くと、江口学長は「ベニテングタケ」と即答。「童話にもよく出てくるキノコですが、これは毒キノコなんですよ。私の研究室では、これを山から集めてきて分析したんですけど、アルツハイマー型認知症やパーキンソン病といった神経関係の病気や精神性疾患に効くかもしれない。脳のなかからドーパミンやセロトニンを分泌してくれて、私たちの体になにかしらの変化をもたらしてくれるということが、我々の最新の研究でわかってきている」と研究の成果を語ります。

これに川瀬は、「すごい……毒キノコと聞くと、(体に)悪いものというイメージだったけど、先生たちのように研究を進めていくと、人を助ける成分があるかもしれないということなんですね!」と驚きます。

江口学長は、「薬もそうなんです。薬を反対から読むと“リスク”。食べられるキノコもあれば毒キノコもある。まさにキノコって、薬に匹敵するような存在なのかもしれませんよね」と語り、ベニテングタケの研究のように「(新たに)そういう(病気に役立つ)部分が見つかれば、私としてもうれしい」と意欲を示していました。

次回10月19日(火)の放送も、引き続き江口学長を迎え、お届けします。どうぞお楽しみに!

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聴取期限 2021年10月20日(水) AM 4:59 まで

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<番組概要>

番組名:あぐりずむ

放送日時:毎週火曜 15:50~16:00(番組「THE TRAD」内)

パーソナリティ:川瀬良子

番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/agrizm/