日本年金機構は10月6日、年金受給者に発送した2021年10月分の「年金振込通知書」のうち、約97万件に別人の年金記録が誤って印刷されていたと発表した。

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約97万人分誤送付

同機構によると、10月4日と5日に送付した通知書のうち、愛知県、三重県及び福岡県の一部の地域に送った約97万件に、宛名とは別人の「基礎年金番号・年金コード」「年金の制度・種類」「振込先金融機関及び支店」「2021年10月~2022年4月までの年金額」が誤って印刷されていたという。

原因については、通知書の作成・発送業務を委託している外部委託業者にて、通知書を印刷する工程にミスが発生したと説明している。印刷内容には個人を特定する名前や口座番号は記載されておらず、15日に支給する年金の振込額にも影響はないという。

  • 誤った年金振込通知書が送付された地域(出典:日本年金機構Webサイト)

同機構は、10月7日~29日まで無料の専用ダイヤルを開設し、問い合わせを受け付けている。誤送付の対象者には、正しい通知書を作成し、11日に発送するほか、早急に詫び状と返信用封筒を送付し、誤った通知書を返送または廃棄するよう呼びかける。