田辺三菱製薬は、同社子会社の加メディカゴが英グラクソ・スミスクライン(GSK)と共同開発を進めている新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)向けワクチン候補について、10月から日本国内で臨床試験を開始する模様である。

同ワクチン候補は、コロナウイルス様粒子(CoVLP)技術を用いて、ウイルス様粒子(VLPs)として発現した組み換えスパイクタンパク質とGSKのアジュバントとを組み合わせた植物由来のもので、すでにカナダや米国、英国などでは第3相臨床試験が進められている。

今回の国内での治験開始により、日本人に対する安全性や有効性の確認を進めることができるようになるため、田辺三菱製薬では早い段階で厚生労働省への承認申請を行いたいとしている。