ワクチンの接種も徐々に進み、まだまだ予断は許さない状況ではあるものの、少しずつ変化の兆しが見え始めた新型コロナウイルス禍。ここで気を抜くわけにはいきませんが、一方では感染対策を十分に行いながら、日常を取り戻していく努力も必要なのかもしれません。

折しも、季節は秋。観光やグルメ、スポーツや芸術鑑賞など、何をするにも最適なシーズンの訪れです。映画界も活況を呈し、続々と新作映画が封切られています。

感染対策に気を配った映画館で、待望の新作映画を鑑賞するにはまさにうってつけのシーズン。そこで本記事では、今後劇場で公開が予定されている映画作品をご紹介。10月の公開予定作品を見ていきましょう。

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  • 『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』で主演を務めるダニエル・クレイグ (C)BANG Media International

    『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』で主演を務めるダニエル・クレイグ (C)BANG Media International

10月の劇場公開予定の映画作品は以下の通りとなっています。

10月公開の映画一覧

『DIVOC-12』(10月1日公開)
『あそびのレンズ』(10月1日公開)
『春』(10月1日公開)
『光を追いかけて』(10月1日公開)
『僕と彼女とラリーと』(10月1日公開)
『護られなかった者たちへ』(10月1日公開)
『リクはよわくない』(10月1日公開)
『リッちゃん、健ちゃんの夏。』(10月1日公開)
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(10月1日公開)
『クリスマス・ウォーズ』(10月1日公開)
『サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~』(10月1日公開)
『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』(10月1日公開)
『人生の運転手(ドライバー)~明るい未来に進む路~』(10月1日公開)
『TOVE/トーベ』(10月1日公開)
『浮気なアステリズム』(10月2日公開)
『カナルタ 螺旋状の夢』(10月2日公開)
『扉を閉めた女教師』(10月2日公開)
『欲しがり奈々ちゃん ~ひとくちちょうだい~』(10月2日公開)
『屋根の上に吹く風は』(10月2日公開)
『RAMEN FEVER』(10月2日公開)
『赤い原罪』(10月2日公開)
『コレクティブ 国家の嘘』(10月2日公開)
『宇宙戦艦ヤマト 2205 新たなる旅立ち 前章 -TAKE OFF-』(10月8日公開)
『ONODA 一万夜を越えて』(10月8日公開)
『神在月のこども』(10月8日公開)
『キャッシュトラック』(10月8日公開)
『スターダスト』(10月8日公開)
『最後の決闘裁判』(10月15日公開)
『DUNE/デューン 砂の惑星』(10月15日公開)
『パリのアメリカ人』(10月15日公開)
『二人小町』(10月22日公開)
『ロン 僕のポンコツ・ボット』(10月22日公開)
『モーリタニアン 黒塗りの記録』(10月29日公開)
『老後の資金がありません!』(10月30日公開)

続いて、ぞれぞれの作品のストーリーやスタッフなどをご紹介していきましょう。

『DIVOC-12』

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の蔓延により様々な影響を受けているクリエイターや俳優たちの活動を継続させることを目的に発足した映画製作プロジェクト。『新聞記者』の藤井道人、『カメラを止めるな!』の上田慎一郎、『幼な子われらに生まれ』の三島有紀子の3人を中核に、それぞれのチームの下に一般公募で選ばれた新人監督を含む9人が集結。12人の映画監督が計12本の短編映画を製作している。

出演/横浜流星、石橋静河、松本穂香、安藤ニコ、富司純子
監督/藤井道人(総指揮)、上田慎一郎(総指揮)、三島有紀子(総指揮)他
公開日/10月1日

『あそびのレンズ』

東京都世田谷区にある「自分の責任で自由に遊ぶ」ことをモットーとする子どもの遊び場="プレーパーク"に集う育児中のパパ・ママたちが携わった、現役の子育て世代を応援するプロジェクト作品。みずきは、夫・日向と3歳の娘ふうことの3人家族。夫の転勤で東京に越してきたが、慣れない環境での子育てや暮らしなどに苦労していた。そんな彼女のもとにある日、昔の同僚から一本の仕事が舞い込む。

出演/緑茶麻悠、荒木貴裕、真鍋碧、柿本真美瑛、儒河
監督/佐伯龍蔵
公開日/10月1日

『春』

認知症の祖父と2人で暮らす美大生の1年間をリアルに描いた大森歩監督の短編作品。アミは就活を翌年に控え、祖父の家に居候をしながら大学に通う美大生。学校での課題に苦戦し、祖父の戦争の自慢話に辟易とする毎日を送っている。日毎ボケていく祖父にアミはとうとうキレてしまうが、ある日、初めて耳にする祖父の話に心を揺り動かされる……。同監督の新作『リッちゃん、健ちゃんの夏。』と同時上映。

出演/古川琴音、花王おさむ、加藤才紀子、西智子、伊勢田世山
監督/大森歩
公開日/10月1日

『光を追いかけて』

両親が離婚し、父の故郷である秋田に越してきた中学2年生の彰。過疎化の進む田舎町で転校先にも馴染めず、鬱屈した日々を過ごしていた。ある日、彰は空に浮かぶ謎の緑の光を追い、たどり着いたミステリーサークルで不登校の同級生・真希と出会う。一方、彰が通う中学校は、生徒数の減少で閉校の日が迫っていた。大人たちも巻き込んだ騒動の行方は、そして"緑の光"が伝えようとしたものとは何か?……。

出演/中川翼、長澤樹、生駒里奈、中島セナ、駿河太郎
監督/成田洋一
公開日/10月1日

『僕と彼女とラリーと』

2021年11月の「FIA世界ラリー選手権(WRC)」開催地である愛知県豊田市・岐阜県恵那市を舞台に、ラリーと関わることで"再生"していく若者を描く。東京で役者を目指す大河のもとに、幼なじみの美帆から父の急死の報が届く。幼い頃に母を亡くした大河だが、父はメカニックとしてラリーに打ち込み、家庭を顧みなかった。しかし帰郷し、父の本当の姿を知った彼は、自らがラリーに関わっていくことを決意する。

出演/森崎ウィン、深川麻衣、西村まさ彦、竹内力、佐藤隆太
監督/塚本連平
公開日/10月1日

『護られなかった者たちへ』

日本の生活保護制度の闇を描いた中山七里の同名小説を映画化。東日本大震災から10年を経て、復興が進む宮城県仙台市で、全身を縛られ、放置されたままで"餓死"させられるという奇妙な殺人事件が連続して発生する。いずれも人格者・善人として知られていた2つの事件の被害者には、ある共通項があった。やがて出所したばかりの元模範囚・利根が容疑者として浮かぶが、決め手のないままに第3の事件が発生する。

出演/佐藤健、阿部寛、清原果耶、林遣都、永山瑛太
監督/瀬々敬久
公開日/10月1日

『リクはよわくない』

自身の愛犬との出会いと別れをモチーフに坂上忍が書き下ろし、野性爆弾のくっきー!がイラストを担当した話題の絵本を原作とした長編アニメ作品。ある春の日、5歳のぼくのもとにイタリアン・グレーハウンドの子犬リクがやってくる。怖がりで痩せっぽっちのリクだったが、4匹の先住犬らに囲まれて遊んだり、ご飯を食べたりすることで次第に元気になっていく。ある日ぼくは、みんなで海に遊びに行くことを思いつくが……。

出演/森川智之、杉田智和、森久保祥太郎、花江夏樹、浅野真澄
監督/荒川眞嗣
公開日/10月1日

『リッちゃん、健ちゃんの夏。』

長崎県佐世保市の離島・黒島を舞台に描く、短編ラブストーリー。両親の離婚に伴い、2学期に東京へ転校することが決まっている中学2年生のリッちゃん。夏休み、国語教師の健ちゃんに恋をしているリッちゃんは、彼を追って黒島へとやってくる。かつて潜伏キリシタンがいた「十字架(クルス)の島」で、ある秘密を抱えている2人。その淡い恋の行方は、果たしてどうなるのか。大森監督のデビュー作『春』と同時上映。

出演/武イリヤ、笈川健太、大國千緒奈、藤原隆介
監督/大森歩
公開日/10月1日

『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』

2015年公開の前作『スペクター』以来となる、「007」シリーズの第25作。第一線から退き、ジャマイカで平穏な日々を過ごしていたジェームズ・ボンドは、元CIAの旧友フィネアスリックス・ライターから助けを求められる。だが、誘拐された科学者を救うというそのミッションは、想像を遥かに超えた危険なものだった。やがてボンドは、世界に巨大な脅威を与える最新技術を有する黒幕と対峙していく。

出演/ダニエル・クレイグ、ラミ・マレック、レア・セドゥ、ラシャーナ・リンチ、ベン・ウィショー
監督/キャリー・ジョージ・フクナガ
公開日/10月1日

『クリスマス・ウォーズ』

メル・ギブソン扮する武闘派のサンタクロースが、襲いかかる敵とバトルを繰り広げるアクションコメディ作品。アラスカの森の奥深くに住むサンタクロースのクリス。経営するおもちゃ工場が経営難に陥り、米陸軍の兵器の受託生産を決める。一方、わがままな性格の戒めとして石炭を贈られた富豪の少年ビル。彼は復讐のために暗殺者を雇い、クリスを殺そうとする。かくしてサンタと米軍、最強の殺し屋の死闘が開始される。

出演/メル・ギブソン、ウォルトン・ゴギンズ、マリアンヌ・ジャン=バプティスト、チャンス・ハーストフィールド
監督/イアン・ネルムズ、エショム・ネルムズ
公開日/10月1日

『サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~』

突然難聴に陥ったヘヴィメタル・バンドのドラマーの葛藤を描く感動作。音響の優れた劇場での公開も決定した。恋人のルーととともにバンド活動をしているドラマーのルーベン。ある日、耳の聞こえづらさを感じ、いずれ聴力を失う危険があることを知る。症状は急速に進み、絶望に打ちひしがれるルーベン。だが、聴覚障害者の支援コミュニティへの参加を通じて、徐々に生きる希望を見出していく。

出演/リズ・アーメッド、オリヴィア・クック、ポール・レイシー、ローレン・リドロフ、マチュー・アマルリック
監督/ダリウス・マーダー
公開日/10月1日

『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』

人気ホラー「死霊館ユニバース」の第8作で、実在の心霊研究家であるウォーレン夫妻の体験をベースに綴る実話ホラー「死霊館」シリーズの第3作。1981年、家主を22回刺し、殺害した青年アーニー・ジョンソン。彼は一貫して「ぜんぶ、悪魔のせい」とだけ述べ、無罪を主張していた。ウォーレン夫妻は被告を救うため調査を開始するが、やがて想像し難いほど邪悪な「何か」の存在に追われ、窮地に陥っていく。

出演/ヴェラ・ファーミガ、パトリック・ウィルソン、スターリング・ジェリンズ、ルアイリ・オコナー、ジュリアン・ヒリアード
監督/マイケル・チャベス
公開日/10月1日

『人生の運転手(ドライバー)~明るい未来に進む路~』

香港に生きる女性が、人生を取り戻していく姿を描くヒューマンストーリー。恋人ジーコウが営むチリソース店を助けるために働くソックは、平凡ながらも穏やかな日々を過ごしていた。ところがある日、ジーコウとビジネスパートナーのケイケイの浮気現場に遭遇し、失意の中、彼の元を去る。心機一転、幼い頃の夢であったバス運転手に転職したソックだが、突如現れたケイケイの元カレ、レイから浮気の復讐話を持ちかけられる。

出演/イバナ・ウォン、フィリップ・キョン、エドモンド・リョン、ジャッキー・ツァイ、スーザン・ショウ
監督/パトリック・コン
公開日/10月1日

『TOVE/トーベ』

日本でも人気の高い「ムーミン」を生み出したトーベ・ヤンソンの半生と、その創作の秘密を描く伝記映画。1944年、フィンランド・ヘルシンキで防空壕で怯える子どもたちに向け、ムーミンの世界を創作したトーベ。戦後、自由を求める彼女は厳格な父や既存の美術界との軋轢に息苦しさを感じ、やがて舞台演出家のヴィヴィカと恋に落ちていく。それは、彼女の紡ぐムーミンの物語が大きく動き始めた瞬間だった。

出演/アルマ・ポウスティ、クリスタ・コソネン、シャンティ・ルネイ、ヨアンナ・ハールッティ、カイサ・エルンスト
監督/ザイダ・バリルート
公開日/10月1日

『浮気なアステリズム』

地球人と宇宙人の女性が、浮気者の宇宙男を巡って繰り広げるSFラブコメ。元カレのヒロシに未練を残す三枝子の前にある日、C800星雲から来た宇宙人チャコが現れる。実はヒロシは宇宙中の女を泣かせてきた浮気者であり、彼女はヒロシを母星に連れて帰るために来たのだ。かくして三枝子とチャコ、そして三枝子の婚約者の3人によるヒロシ捜索の旅が始まる。やがてヒロシは発見されるが、そこには同棲中の女がおり……。

出演/坂本憲子、田口夏帆、小板橋みすず、田中陸、古矢航之介
監督/小野峻志
公開日/10月2日

『カナルタ 螺旋状の夢』

英マンチェスター大学で映像人類学を学んでいた太田光海は、博士課程の卒業制作のためにエクアドル南部、アマゾンの熱帯雨林で暮らすシュアール族を訪れる。彼らはかつて首狩り族として恐れられ、スペインによる植民地化にも屈しなかった誇り高き部族として知られる。本作は1年間にわたり現地に住み着き、彼らの日常の取材を通して、その真実の姿を描き出す渾身のドキュメンタリー作品となっている。

出演/セバスティアン・ツァマライン、パストーラ・タンチーマ
監督/太田光海
公開日/10月2日

『扉を閉めた女教師』

2021年6月の城定秀夫の特集上映「梅雨の城定祭り2021 inポレポレ東中野」での好評を受け、『欲しがり奈々ちゃん ~ひとくちちょうだい~』とともに10月の劇場公開が決定したエロティック作品。夏休みの前日。ヘンミ先生は不倫相手に振られ、ひとり密会場所である体育倉庫に残された。そこへ、いじめから逃れてきた男子生徒のジュンペイがやってきて、ひょんなことから二人は体育倉庫に閉じこめられてしまう。

出演/山岸逢花、吉田タケシ、細川佳央、佐倉萌、飯島大介
監督/城定秀夫
公開日/10月2日

『欲しがり奈々ちゃん ~ひとくちちょうだい~』

城定秀夫の特集上映「梅雨の城定祭り2021 inポレポレ東中野」のオープニング作品。女子学生の奈々は、幼い頃から「人が食べているもの」が素敵に見えた。成長してからもそれは変わらず、食事中の「ひとくち、ちょうだい」が口癖となっていた。そして対象は食べ物だけではなく、「真剣に誰かを大事にしている男性」も魅力的に思え、「ひとくち、ちょうだい」という衝動に駆られるのだった。

出演/架乃ゆら、守屋文雄、稲森誠、並木塔子、宮川翼
監督/城定秀夫
公開日/10月2日

『屋根の上に吹く風は』

鳥取県八頭郡智頭町にある「新田サドベリースクール」は2014年、子育て中の親たちが中心となって開校したオルタナティブ教育校。学年もクラスも授業も、そして試験も行わず、すべてを子どもたち自身が主体的に考え、自らが判断することを尊重している。本作は山間の自然に囲まれ、自由で主体的な教育を実践する学校作りに奮闘する人々の姿を、1年間にわたり克明に記録したドキュメンタリー作品となっている。

出演/--
監督/浅田さかえ
公開日/10月2日

『RAMEN FEVER』

日本の国民的グルメであるのみならず、いまや世界中で人気を誇るラーメンにフォーカスしたドキュメンタリー。かつて神奈川の名店「中村屋」を率い、現在はNYの有名店「NAKAMURA」のオーナーシェフ・中村栄利と、海外進出も目覚ましいチェーン店「AFURI」の代表取締役・中村比呂人の天才兄弟の姿を追う。成澤由浩、山田宏巳などの名料理人や『二郎は鮨の夢を見る』監督のデビッド・ゲルブがゲスト出演。

出演/中村栄利、中村比呂人、竹井和之、デビッド・ゲルブ、成澤由浩
監督/小林真里
公開日/10月2日

『赤い原罪』

「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2019」で審査員特別賞を受賞した、韓国発のヒューマンドラマ。40年前にとある漁村の修道女だった女が、かつて自身がいた教会を訪れ、当時の出来事を語る。その村には貧しく、心身を病んだ父娘がいた。修道女は彼らに救いの手を差し伸べようとするが、2人は誰にも頼らず、神の存在を呪うばかり。だが、次第に村と父娘が抱える秘密と罪が明らかになっていく。

出演/ペク・スンチョル、キム・サンオク、イ・ヒョンジュ
監督/ムン・シング
公開日/10月2日

『コレクティブ 国家の嘘』

ルーマニアで実際に起きた巨大医療汚職事件の真相に迫る、ジャーナリストや市民たちの姿を描いたドキュメンタリー作品。2015年10月30日、ブカレストのクラブ「コレクティブ」で火災が発生し、病院に搬送された負傷者が相次いで亡くなるという事態となった。助かるはずの入院患者までも死んでいくことを不審に思った新聞記者は取材を開始し、やがて病院・製薬会社・政府関係者などの黒いつながりに気づく。

出演/カタリン・トロンタン、カメリア・ロイウ、テディ・ウルスレァヌ、ブラド・ボイクレスク、ナルチス・ホジャ
監督/アレクサンダー・ナナウ
公開日/10月2日

『宇宙戦艦ヤマト 2205 新たなる旅立ち 前章 -TAKE OFF-』

シリーズ最新作。全2章で構成されたうちの、本作は前章となる。帝星ガトランティスとの激戦を経て、時間断層の消滅という大きな代償を払いながらも高次元領域からの帰還を果たしたヤマト。一方、白色彗星帝国との戦いから3年後、強大な星間国家の領域内に生存場所を見い出したガミラスは、新たな領土紛争に身を投じる。それは、ガミラスと安全保障条約を結ぶ地球も、その戦いに巻き込まれることを意味していた……。

出演/小野大輔、桑島法子、大塚芳忠、鈴村健一、チョー
監督/安田賢司
公開日/10月8日

『ONODA 一万夜を越えて』

1974年3月、終戦を知らされぬまま51歳で日本に帰還した小野田寛郎旧陸軍少尉の、約30年にも及ぶ孤独なジャングル生活を描いた作品。フランス人監督を起用しながらも、ほぼ全編が日本語で綴られた異色作となった。小野田は太平洋戦争終結後も任務解除の命令を受けられず、フィリピン・ルバング島で秘密戦の任務を遂行し続けた。仲間が飢えや病気で死んでいく中、いつか援軍が来ると信じ、ひとり過酷な環境に耐え続ける。

出演/遠藤雄弥、津田寛治、仲野太賀、松浦祐也、千葉哲也
監督/アルチュール・アラリ
公開日/10月8日

『神在月のこども』

“島国の根”と書く神話の地、島根・出雲を目指して駆ける少女の姿を通して、島国である日本の"ご縁"を描く長編アニメ作品。通常は“神無月(かんなづき)"と呼ばれる10月だが、全国の神々が集う出雲だけは“神在月(かみありづき)"と呼ぶ。走ることが大好きだったカンナは、母の死をきっかけに駆けることができなくなり、鬱屈した生活を送っていた。ある時、彼女は“神在月"の存在を知り、出雲を目指す旅を開始する。

出演/蒔田彩珠、坂本真綾、入野自由、柴咲コウ、井浦新
監督/四戸俊成、白井孝奈
公開日/10月8日

『キャッシュトラック』

ガイ・リッチー監督、ジェイソン・ステイサム主演で、フランス映画『ブルー・レクイエム』をリメイク。LAの現金輸送専門の警備会社に配属された新人のヒル、通称“H"。採用試験の成績はパッとしなかったHだが、あるとき、強盗に襲われた現金輸送車=キャッシュトラックを卓越した戦闘スキルで守り抜き、その正体を巡り様々な憶測が流れる。その一方、会社に集まる1億8,000万ドルを強奪する計画が進行していた……。

出演/ジェイソン・ステイサム、ホルト・マッキャラニー、ジェフリー・ドノバン、ジョシュ・ハートネット、ラズ・アロンソ
監督/ガイ・リッチー
公開日/10月8日

『スターダスト』

稀代のロック・レジェンド、デヴィッド・ボウイの若き日を描いた伝記映画。その生涯を通じて様々なペルソナを付け替えてきたボウイだが、彼の最も有名かつ重要なキャラクター"ジギー・スターダスト"の誕生秘話や人間模様、キャリアの節目などを通じて、数々の試練を乗り越え世界的なカルチャーアイコンへと至るまでの道程を描く。ボウイ役は、ミュージシャンとしても活躍するジョニー・フリンが演じている。

出演/ジョニー・フリン、ジェナ・マローン、デレク・モラン、アンソニー・フラナガン、ジュリアン・リッチングス
監督/ガブリエル・レンジ
公開日/10月8日

『最後の決闘裁判』

エリック・ジェイガーのノンフィクション『決闘裁判 世界を変えた法廷スキャンダル』を原作にリドリー・スコット監督、『グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち』でアカデミー脚本賞を受賞したマット・デイモン&ベン・アフレックによる脚本で映画化した歴史ミステリー。14世紀末のフランス、判決を原告側と被告による生死を賭けた決闘で決するという、法的に認められた最後の"決闘裁判"の顛末を描く。

出演/マット・デイモン、アダム・ドライバー、ジョディ・カマー、ナサニエル・パーカー、ベン・アフレック
監督/リドリー・スコット
公開日/10月15日

『DUNE/デューン 砂の惑星』

フランク・ハーバートの不朽の名作SFを、いま最も注目される映画作家ドゥニ・ヴィルヌーブが映画化。"デューン(砂丘)"の異名を持ち、巨大な砂虫が棲む不毛の惑星アラキスは全宇宙で唯一、抗老化や超常能力をもたらすスパイス=メランジを産出する。このメランジを巡り、宇宙全体を巻き込んだ陰謀が発生した。大公家アトレイデス家の青年ポールはそれに翻弄されつつも、やがて自身に運命づけられた大いなる使命に目覚めていく。

出演/ティモシー・シャラメ、レベッカ・ファーガソン、オスカー・アイザック、ジョシュ・ブローリン、ステラン・スカルスガルド
監督/ドゥニ・ヴィルヌーヴ
公開日/10月15日

『パリのアメリカ人』

ジーン・ケリー主演の1951年の名作ミュージカル映画『巴里のアメリカ人』の舞台版を特別に撮影した、劇場公開作品。ブロードウェイ・プロダクションとバレエダンサーのキャストによる2018年のウェストエンド公演を収録した。1945年、終戦後のフランス。アメリカ人の退役軍人ジェリーはパリで画家を目指している。ある日、彼は若く美しいダンサーのリズと運命的な出会いを果たし、目くるめくロマンスが始まる。

出演/ロバート・フェアチャイルド、リャーン・コープ、ハイドゥン・オークリー、ゾーイ・レイニー、デビッド・シードン=ヤング
監督/ロス・マッギボン
公開日/10月15日

『二人小町』

芥川龍之介の同名戯曲を原作とし、全編を広東語で香港ロケを行った日本・香港合作のダークファンタジー。監督は『カメラを止めるな!』の撮影監督・曽根剛が務め、同作主演の濱津隆之が友情出演している。香港で暮らす、同じ"小町"という名を持つ2人。それぞれがキャリアウーマンとモデルして活躍し、仕事や生活スタイルは異なるが仲の良い友人同士だった。ある時、キャリアウーマンの小町は恋人の王から、自分は死神だと打ち明けられる。

出演/ハンナ・チャン、エリズ・ラオ、和泉素行、ウェスリー・ウォンウェスリー・ウォン、キコ・レオン
監督/曽根剛
公開日/10月22日公開

『ロン 僕のポンコツ・ボット』

ロックスミス・アニメーション制作、ウォルト・ディズニー・ジャパン配給のアニメーション映画。ロボットと友だちのいない中学生が、本当の友情を探す物語となっている。多彩な機能を有し、友だちになってくれたり仲間探しもできたりする最新式デバイス・Bボット。だが、バーニーの元に届いたBボットはオンライン接続もままならない不良品のロンだった。そこでバーニーはロンに、まずは友だちの作り方を教えることにする。

出演/ザック・ガリフィアナキス、ジャック・ディラン・グレイザー、オリヴィア・コールマン、エド・ヘルムズ、ジャスティス・スミス
監督/ジャン=フィリップ・バイン、サラ・スミス
公開日/10月22日

『モーリタニアン 黒塗りの記録』

実在の人物の手記を原作とした法廷サスペンス映画。2005年、弁護士のナンシー・ホランダーらは、アフリカ・モーリタニア出身の青年モハメドゥ・ウルド・スラヒの弁護を引き受ける。彼は9.11アメリカ同時多発テロに関与した疑いで何年もの間、キューバのグアンタナモ収容所に収監されていた。不当な拘束として米政府を訴える弁護側と、死刑を求める政府の両方が調査を開始するが、やがて驚愕の真実が姿を見せ始める。

出演/ジョディ・フォスター、タハール・ラヒム、シェイリーン・ウッドリー、ベネディクト・カンバーバッチ、ザッカリー・リーヴァイ
監督/ケヴィン・マクドナルド
公開日/10月29日

『老後の資金がありません!』

垣谷美雨の同名小説を、天海祐希の単独主演で映画化。平凡な主婦の後藤篤子は、夫と娘の3人暮らし。夫の給料と自身のパート収入をやりくりして慎ましやかに暮らしている。老後の資金も堅実に積み立てていたのだが、舅の葬式代や突然のパートの解雇、娘の豪華な結婚式費用の負担などが重なり、老後資金が目減りしていく。追い討ちをかけるように夫の会社が倒産。さらには浪費家の姑を引き取ることになり……。

出演/天海祐希、松重豊、新川優愛、瀬戸利樹、加藤諒
監督/前田哲
公開日/10月30日

10月公開の映画新作の注目作

さて以上、駆け足でご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。10月も多くの話題作、注目作の公開が予定されています。ここでは、いくつかの作品をピックアップしてみましょう。

まず、洋画では注目の大作映画が2本公開されます。1本目は10月1日公開の『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』。前作の『スペクター』(2015年)から6年、シリーズとしては第25作目となります。当初は2020年2月に全世界公開が予定されていたところ、新型コロナウイルス感染拡大の影響で何度も公開が延期となり、今回、待望の公開決定となりました。主演のダニエル・クレイグが、本作が最後のボンド映画になると公言していることも大きく報じられています。

敵役のテロリストに、クイーンの伝記映画『ボヘミアン・ラプソディ』でフレディ・マーキュリー役を演じ一躍注目を浴びたラミ・マレック。ボンドの引退後に新たに007ナンバーが割り当てられた女性の新エージェントにラシャーナ・リンチ。主題歌をシリーズ史上最年少でビリー・アイリッシュが提供するなど、すでに大きな話題となっています。

もう1本は10月15日公開の『DUNE/デューン 砂の惑星』。フランク・ハーバートのSF大河小説『デューン』が原作で、今作が5度目の映画化となります。監督は、『メッセージ』(2016年)や『ブレードランナー 2049』(2017年)などで高い評価を得ているドゥニ・ヴィルヌーヴが手がけ、全宇宙を揺るがす陰謀に立ち向かう主役のポール・アトレイデスを若手の人気俳優ティモシー・シャラメが演じています。

『デューン』は、過去には1970年代に奇才アレハンドロ・ホドロフスキーが映画化を目指し、頓挫。80年代にはデヴィッド・リンチが巨額の予算を費やし映画化し、世紀の失敗作の烙印を押されるなど、曰く付きの原作。これをヴィルヌーヴ監督がどう料理するか、大いに注目されます。なお本作は二部作の第1弾で、原作のおよそ前半部分の映画化となります。

そのほかの洋画作品では、リドリー・スコット監督による10月15日公開の『最後の決闘裁判』も話題です。14世紀末のフランスで行われた、法的に認められた最後の決闘について書かれたノンフィクション小説をもとに、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(1998年)でアカデミー脚本賞を受賞したベン・アフレックとマット・デイモンのコンビが脚本を担当。主役のマット・デイモンに対峙する、若手実力派のアダム・ドライバーなど配役にも注目です。

邦画では、10月1日公開の『DIVOC-12(ディボック-トゥエルブ)』のユニークな試みが話題です。ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を受けているクリエイターやスタッフ、俳優らが継続的に創作活動に取り組めるようにと立ち上げた映画製作プロジェクトで、12人の映像監督による12本の短編から成るアンソロジー映画となっています。

『新聞記者』の藤井道人監督、『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督、『幼な子われらに生まれ』の三島有紀子監督がそれぞれチームを組み、総指揮を担当。参加した12名のクリエイターのうち廣賢一郎、エバンズ未夜子、加藤拓人の3氏は公募によって選出されています。なお、タイトルの『DIVOC』は、COVIDを逆から並べた言葉で、「12人のクリエイターとともに、COVID-19をひっくり返したい」という思いが込められているそうです。

そのほか、震災後の東北を舞台に、日本の生活保護制度の問題に鋭く切り込んだ 『護られなかった者たちへ』 や、コメディエンヌとしての天海祐希の魅力が炸裂する『老後の資金がありません!』など、押さえておきたい作品が多くあります。


長引く外出の自粛などでなにかと塞ぎがちになる日々ですが、音楽ライヴや演劇などのエンターティンメントの現場では、少しずつ日常を取り戻すための取り組みが行われているようです。

各映画館でも、感染対策に十二分に留意しながらの新作映画の公開を積極的に進めています。今回の記事に興味を持たれたら皆さんもぜひ、劇場に出かけてみてはいかがでしょうか。