クロス・マーケティングは9月21日、「住まいに関する調査」の結果を発表した。同調査は9月3日~4日、全国47都道府県に在住する20~69歳の男女2,500人を対象に、インターネットで実施した。

  • 近所における空き家の有無と問題点

自宅近くに空き家があるか尋ねたところ、28%が「ある」と答えた。特に九州・沖縄(38%)、東北、中国・四国(両エリアとも37%)の地方において空き家率の高さが目立つ。

近所の空き家に対しての問題点や不安な点について聞くと、最も多い回答は「害虫が増えたり、伸びた枝が隣家の敷地に入るなど、周囲の家が迷惑を被る」(45%)で、「老朽化による倒壊が心配」(37%)、「不審者の侵入や放火による火災など、防犯面に不安を感じる」(33%)が続いた。

自身の空き家所有について聞くと、「空き家を所有している」が3%、「将来、所有・相続する可能性がある」が10%だった。

所有する空き家の売却の意向について尋ねると、「わからない・未定」(32%)が多いものの、「建物と土地を一緒に売却」(29%)、「更地にして売却」(20%)と売却意向がやや強い傾向にあった。

空き家を管理する上での問題点や疑問点について聞くと、「建物や庭の維持・管理が大変」(42%)、「家具などの不要物の処分や、遺品などの整理が大変」(37%)という回答が多く、すぐに空き家を売却できる状態ではないことがうかがえる。

  • 空き家の所有有無と問題点・不安な点

二地域居住の経験・今後の意向について尋ねた。「現在、二地域居住をしている」は3%、「過去に二地域居住をしていたが、現在はしていない」は4%で、二地域居住経験者は7%とわずかだった。

二地域居住の意向を尋ねると「二地域居住にしたい」「ややしたい」は合わせて10%だった。「あまりしたくない」「したくない」は合わせて62%で、二地域居住への関心は限定的であることがわかった。

二地域居住をしたいと回答した人にその理由を聞くと、「避暑・避寒・癒やし・くつろぎのため」(31%)、「自然を感じられる環境で過ごしたい」(26%)、「自分の時間を過ごしたい」(22%)が多かった。

  • 二地域居住の経験・今後の意向と二地域居住をしたい理由

次に住みたいと感じるところと、70歳になったときに住んでいたいところについて尋ねたところ、「治安がよい」「交通の利便性」「商業施設が充実」「医療環境がよい」「自然災害の可能性が低い」が両方とも上位に並び、「次に住みたいところ」「70歳になったときに住みたいところ」との差はなかった。

「次に住みたいと感じるところ」の条件を居住形態別にみると、戸建て居住者より集合住宅居住者において「交通の利便性」「最寄り駅が近い」「商業施設が充実」が特に高かった。

  • 次に住みたいと感じる/70歳のときに住んでいたいところ