コンカーとJR東日本は9月22日、JR東日本が提供するSuicaの利用履歴データとコンカーの経費精算・管理クラウド「Concur Expense」を連携したサービスの提供を開始すると発表した。

鉄道やバスをSuicaで利用すると、最短で乗車翌日にはSuicaの利用履歴データが「Concur Expense」に自動で連携される。これにより「Concur Expense」ユーザーが旅費精算を行う際、入力業務負荷の削減や、承認者や経理部門によるチェックの負担を軽減する。

  • Suica データサーバーと「Concur Expense」 連携イメージ

また、タクシーなどを利用した際のSuica利用履歴データを「デジタル明細」として利用できるため、領収書やレシートの受領が不要になり、立替経費精算において紙を削減することにもつながる。

「Concur Expense」の導入企業数は約4万6000社。交通系ICカードや各種法人カード、QRコード決済アプリなどさまざまなサービスとのデータ連携で、経費入力業務を省力化する。電子帳簿保存法にも対応しており、経費精算業務におけるペーパーレス化を実現する。

データは業務利用とプライベート利用の履歴の区別はできないが、経費精算の際に自身で選別するという。なお、データ連携にあたっては、本人の同意が必要になるという。

今回発表した連携サービスは、2021年10月以降に新たに「Concur Expense」を利用する企業を対象に提供する。なお、すでに「Concur Expense」を導入している企業に対しては2022年に提供を開始する予定だ。