キヤノンITソリューションズ(以下 キヤノンITS)は9月22日、教育機関向けソリューション「in Campusシリーズ」の新しいサービスとして「in Campus IR」を発表した。11月下旬より提供開始する。

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今回キヤノンITSは、同社の教育機関向けソリューション「in Campusシリーズ」に、主体的な学びを促進するため全学的な教学マネジメント構築を支援する「in Campus IR」をラインアップに拡充するほか、同ソリューションの提供に向けて、教学IR関連のコンサルティングおよびデータ分析に強みを持つシンクベースとの協業を開始する。

同サービスは、「基本導入サービス」をはじめ、「データ連携サービス」、「ダッシュボード作成サービス」、「業務支援・コンサルティングサービス」を用意し、各大学の環境や用途に合わせて導入が可能。学生個人の学修成果の蓄積・可視化を行う既存製品「in Campusポートフォリオ」との連携により、「学修者本位の教育」の実現を支援するという。

大学内に保持されているデータ資産を一元的・統合的に蓄積するデータベースを提供。入試、教務・学務、就職、図書館など、さまざまな学内システムのデータを一つに集約し、統計・分析、各種報告資料の作成を可能とする。

「基本導入サービス」では、in Campus IR データベース、3種類の標準分析用ダッシュボード、クライアントPCのセットアップサービスを提供し、データを入力標準フォーマットに合わせて取り込むことで分析・可視化を開始できるようにする。

「基本導入サービス」以外に、顧客環境に合わせてデータ連携の仕組みをカスタマイズする、分析用ダッシュボードを追加する、出力レポートを変更するといったことも要望に合わせてサービスを提供するという。

これらにより、大学のさまざま成果や課題を可視化し、分析するための「人手が足りない」「データが散在している」「予算面の確保」といった課題を解決していくという。

今後は、将来構想、計画策定、政策決定などエビデンスに基づいた大学経営の支援ツールとして利用されるだけでなく、大学教育の質保証・質向上に貢献していくとしている。