ヤクルト・中村悠平選手

◆ ヤクルトに流れを呼んだ8回の守備

 熾烈な優勝争いを演じているヤクルトが20日、本拠地・神宮球場で広島と対戦。今季、23イニングで2点しか奪えていない森下暢仁相手にこの日も苦戦を強いられたが、8回裏に一死走者なしからの4連打で2点を奪い、2−2の引き分けに持ち込んだ。

 

 20日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』では、この試合のポイントとして8回の攻防をピックアップ。解説を務めた笘篠賢治さんは「8回の守備から流れを呼んだ同点劇だった」と語り、8回表にヤクルト守備陣が見せた守備に言及した。

 8回表は、この回の先頭・林晃汰が二塁打で出塁し、続く9番・森下がそのまま打席に入って犠打を試みるも、捕手・中村悠平がボールを処理してサードに送球。ここしかないというピンポイン送球で二塁走者をタッチアウトにした。さらに、一死一、二塁とピンチは続いたが、小園海斗の一、二塁間を襲った打球を、今度は二塁手・山田哲人が好捕して二塁封殺。これらのプレーに、笘篠さんは「次の1点を取られたら重くのしかかるところで、その1点を防いだ」と賛辞を送った。

 笘篠さんは、タッチプレーの中で見せた中村の攻撃的な守備と、一、二塁間を抜けるような当たりを好捕した山田のプレーに触れ、「絶対に1点を防ぐんだ!そしてひっくり返すんだ!という流れを守備で作った」と評価。8回裏に4本の連続単打で2点を奪った場面については、「宮本と川端の連打で一気にムードが高まり、塩見、青木が(ヒットで)続く。自分で決めようではなく、みんなでつないでいくんだ!という姿勢」が呼び込んだ同点劇であることを強調した。

 これには、同日の放送に出演していた解説者の谷沢健一さんも「こういう試合をやるとチーム力、結束力が自然と増してくる。ひょっとすると優勝するかもわからないような試合だった」とコメント。「相手が森下で、0-2と劣勢だった試合を引き分けた、これ以上の試合はない。引き分けたことで、みんなで一つになって向かっていくという次のステップにつながる」と述べ、価値あるドローだったとの見解を示した。

 一方、2点のリードを守りきれなかった広島に関して、笘篠さんは「9回に栗林を送り込むことを考えれば、一人一殺でもいい。左も3人(森浦、塹江、バード)そろっている。代打の川端に左を突っ込んでも、川端に代打の代打はない。塩見にも、青木にも、山田にも、村上にも代打はあり得ない。そういった中で手を打って栗林にどう繋ぐかっていう継投を思い切って見せて欲しかった」と述べ、森下を続投させたまま追いつかれた広島の采配に疑問を呈した。

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』