「GTRを和製アルファと呼ぶことも多い。しかしGTを見たら……」 |1970年式 いすゞ ベレット1600 GT Vol.2

【1970年式 いすゞ ベレット1600 GT Vol.2】

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 当時は、まだ乗用車よりもトラックなどの商用車の販売台数の方が多い時代だったが、高度経済成長にともなって国民の生活水準は向上し、ライフスタイルや価値観は多様化。そんな背景のなかで登場したベレットGTは、大衆のニーズに応えるべく、マイナーチェンジやパーツの仕様変更を繰り返す。変更点はブレーキやグリル、ミラーなど大小さまざまあるが、ヘッドライトの変更だけでも、4灯式、2灯式ヘッドライトとフォグランプ、変形角目、丸目2灯と数多く存在している。

 ここで紹介するブリティッシュレーシンググリーンカラーのベレット1600GTは、東京都羽村市のプロショップ「ISUZU SPORTS」が関東の老夫婦から譲り受けた車両で、主にインテリアをメインにレストアが施されている。GTRとは違って硬派過ぎない室内には、ほどよいスポーツ感が漂っており、ウッドや赤いフロアカーペットが英国風の高級感ある雰囲気を醸し出している。

「GTRを和製アルファと呼ぶことも多いかと思いますが、このクルマを見ればルーツが英国にあるとハッキリ分かるのではないでしょうか。シャコタンGTもたしかにジャパニーズ旧車らしくてカッコいい。それでも、このノーマル車高こそベレット本来の思想が凝縮されているかと思います。肩肘張らずにスマートにベレGを乗りこなすことができれば、気分はあの眩しかった60年代にタイムスリップすることができるはずです」とイスズスポーツの熊木諭巳さん。

1970年式 いすゞ ベレット1600 GT(PR91)

【3】に続く