天空を駆けめぐる飛竜「未来の国からやってきたセリカ」のシンボルマーク|1975年式 トヨタ セリカ1600GTV  Vol.1

【1975年式 トヨタ セリカ1600GTV  Vol.1】

 

 トヨタが誇る直列4気筒DOHCの2T-G型エンジン。日本初のスペシャリティカーとして誕生したセリカの最上級グレードの1600GTに搭載されデビューした。

 この2T-G型をベースに、1972年〜73年にかけてトヨタが威信をかけて開発したのが、「100E」「126E」「136E」「151E」と呼ばれるスペシャルヘッドだ。これらは、レース用として開発されたこともあって、当時からほとんどひと目に触れることがない幻のエンジンとなっている。

 そんな貴重なワークス用レーシングユニットの1つ、126Eを搭載するセリカを追う。  

 初代セリカが登場したのは、1970年12月のこと。日本初のスペシャリティーカーとして「未来の国からやってきたセリカ」というキャッチフレーズでデビュー。当時、アメリカではフォード・マスタングが成功を収めた手法を取り入れ、好みのエンジン、ミッション、内装を自由に選べるフルチョイス・システムを採用して話題となった。ただし、最上級モデルの1600GTは、フルチョイスの対象外となっていたが、皮肉にも販売面ではGTの人気が圧倒的に高かった。

 セリカ1600GTに搭載されたエンジンが、OHVの2T型をベースに、ヤマハ製DOHCヘッドを搭載した2T‐G型だ。1気筒あたり2バルブのDOHCで、ソレックスツインキャブレターが装着され、ハイオク仕様では115ps/14.5kg‐mを発揮した。

ドアの後方、リアフェンダーに装着されるセリカの「天空を駆けめぐる飛竜」をイメージしたシンボルマークなど【写真27枚】

1975年式 トヨタ セリカ1600GTV(TA22)

SPECIFICATIONS 諸元

■エクステリア:未レストア、シビエヘッドライト、ナポレオン バッカミラー、純正風リアスポイラー、

■エンジン:2T-G型改レース用ツインプラグヘッド(126E)、ボアφ88.5mm×ストローク78mm(圧縮比10.3)、TRD製カム(IN304度、EX288度)、多孔スプロケット、ビッグバルブ、2T-G型用強化バルブスプリング、レース専用シリンダーブロック(スティフナープレート付き)、TRD製鍛造ピストン、JUN製I断面コンロッド、3T型用クランク、TRD製カムギアトレーン、126E用ポンプドライブシャフト(スチール製削り出し)、100E用スカベンジポンプ(トロコイド)、126E 専用フロントカバー、ドライサンプ用オイルパン(100E、126E、136E共通)、ジュラルミン製ワンオフインテークマニホールド、ワンオフφ50mm等長ステンレスタコ足、φ60.5mmステンレスマフラー

■点火系:3T-G型用ディストリビューター&コイル、4T-GT型用ハイテンションコード

■燃料系:ミツバ製燃料ポンプ×2基、コレクタータンク

■冷却系:ワンオフサイドタンクアルミラジエーター、HPI製EVOLVEオイルクーラー

■操舵系:AE86用ラックアンドピニオン

■駆動系:OS技研製スーパーシングルクラッチ、TRD製5速フルクロスミッション、TRD製LSD(ファイナル4.55)

■サスペンション:(F)AE86用ストラット改車高調、AE92用ショートショック、TRD製スプリング(8kg/mm)、当時レース用スタビライザー(R)AE86用ビルシュタイン(エナペタル)改、TRD製KP61用スプリング(5kg/mm)

■ブレーキ:(F)スリットローター(R)フェロード製ブレーキシュー

■インテリア:モモ製ステアリング(ジャッキー・スチュワート)、TRD製タコメーター(11000rpm)、大森製追加メーター(油温、水温)、ラムコ製メーター(油圧)、キルスイッチ、オートルック製バケットシート

■タイヤ:(F)ヨコハマ アドバンA048 175/60R13(R)215/50R13

■ホイール:(F)トスコ製(パブリカ用改)13×8J(R)TRD製13×9J

【2】【3】に続く