「“ジャズ”とくくられるのがすごく嫌だった」デビュー20周年イヤーのジャズシンガーakiko デビュー当時を振り返る
アーティストの坂本美雨がお届けするTOKYO FM「坂本美雨のディアフレンズ」。8月2日(月)の放送は、ジャズシンガーのakikoさんがゲストに登場。デビュー20周年を迎えた心境や、6月にリリースしたニューアルバム『Ukulele Lady』について語ってくれました。(※放送当時の内容です)

(左から)akikoさん、坂本美雨

◆「ジャズシンガーと言われるのがすごく嫌だった」

坂本:akikoちゃんは、今年デビュー20周年イヤーなんですよね?

akiko:早いもので(笑)。

坂本: 2001年に名門ジャズレーベル「ヴァーヴ」からデビューして話題になりましたよね。そこからあっという間に20周年。ジャズシンガーと紹介しましたけど、その枠を超えて。

akiko:でも、ジャンルは、これはジャズだから、ジャズじゃないからっていう認識はしていないかな。スタイルがどうかというよりは、自分がこれをどう表現するかみたいなことを大切にしてきました。

坂本:そのakikoスタイルって、20年のなかで“これが自分の強みだな”って思うところは固まってきましたか?

akiko:デビューしたときに、ジャズシンガーと言われるのがすごく嫌で。というのも、私が10代の頃に聴いていた音楽って、パンクやニュー・ウェイヴ、アメリカや中南米のルーツ・ミュージックと言われるものなど、いわゆるみんなが考えているジャズという音楽に触れてきたわけではないし、“ジャズシンガーになりたい”って思っていたわけじゃないのに、ジャズという形で括られるのがすごく嫌だったんですね。

坂本:うん。

akiko:常にそれに対して闘ってきたというか、アンチの精神でいて。反骨精神、アンチテーゼというもの自体が自分のアイデンティティだったような気がするんですけど、だんだんと年を経て経験を積むごとにいろいろな自信もついてきて。

坂本:はい。

akiko:反対して自分を成り立たせるよりも、自分がなにをやりたいか、自分がどう表現したいかということが少しずつ見えてくるようになってきて。それには“自分軸”を養うことがすごく大切だなぁと感じてきました。

◆全曲ウクレレ弾き語りという新たな挑戦

坂本:20周年を迎えたデビュー日の6月21日(月)にニューアルバム『Ukulele Lady』が発売されて。丸々1枚ウクレレの弾き語りによるアルバムというのは、新たな挑戦ですよね。しかもレコーディングも一発録りだったんですよね?

akiko:そうなんです。それこそ20年前だったら許せなかったなと思うことがたくさんあって。例えば、歌をミスしちゃったり、声が裏返っちゃったり、ミスタッチをしてしまったら、当時の自分なら「これ、絶対に出したくない」、「やり直し!」って感じで認められなかった。弾き語りってそもそも人に聴かせるというよりは、家で“ポロ~ン♪”と自分のためだけに歌っているみたいな。そういうときに“歌うぞ!”っていう意識も必要ないなと思って、ちょっとミスしても“このままでいいや”って感じで(音源に)残しています。

坂本:懐かしい曲がたくさんですね。

akiko:実は、今回はテーマがあって。20周年だから20曲選ぼうと思ったんですけど、全部、著作権フリーのパブリックドメインの曲を選んでいるんです。なかには、曲の権利は消えているけど歌詞が切れていないのもあって、例えば「Tea For Two」や「いつか王子様が」は歌詞を使えないから、口笛にしたりハミングにしたりして。

坂本:そういうことだったんだ。

akiko:権利が切れているようなすごく古い曲でもいい曲ってたくさんあるし、私もウクレレが全然上手じゃないんだけど、去年のコロナ禍からウクレレの弾き語り動画をYouTubeにアップし始めて。なんかウクレレも歌も“誰でもできるよ!”みたいな感じで、もっとみんな音楽と親密になってほしいし、いつでもどこでも自分が思ったら音楽に触れられるんだよっていうことを伝えられたらいいなぁと思って作りました。

坂本:そして、akikoちゃんのBillboard Live公演がもうすぐあります! GENTLE FOREST JAZZ BANDを率いた構成だそうですね。8月15日(日)が Billboard Live YOKOHAMA、9月3日(金)がBillboard Live OSAKAで、それぞれ1日2公演あります(※現在は終了しております)。

akiko:GENTLE FOREST JAZZ BANDは21人編成のビッグバンドで本当に大変で(笑)。

坂本:すごい!

akiko:いまはコロナ禍で、ライブで歓声をあげたり、一緒に歌ってもらったりできない状況ではあるんですけど、やっぱりビッグバンドってシンガーの醍醐味でもあるし、歌っていてすごく気持ちがアガるんです。音楽って耳だけで聴くものじゃないんだなって。体全体で(音の)振動を受け止めるのって“こんなに楽しいんだ!”っていうことを体感してもらえるようなライブになると思いますので、ぜひぜひ(笑)。

akikoさんの今後の活動については、公式サイトをご確認ください。

<番組概要>

番組名:坂本美雨のディアフレンズ

放送エリア:TOKYO FMをはじめとする、JFN全国38局ネット

放送日時:毎週月~木曜11:00~11:30

パーソナリティ:坂本美雨

番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/dear/