吉沢亮主演の大河ドラマ『青天を衝け』(NHK総合 毎週日曜20:00~ほか)で、明治維新後、大坂経済の復興に尽力した五代友厚役を演じているディーン・フジオカ。日本経済の父としては、「(吉沢演じる)東の渋沢栄一、西の五代友厚」として双璧をなす役どころだが、ついに第27回(9月19日放送)で、栄一と対面するシーンが描かれる。ディーンが同役を演じるのはNHKの連続テレビ小説『あさが来た』(15)以来2度目となるが「何か見えない力で導かれたとしか思えない」と、役に感じた縁を語った。

  • 大河ドラマ『青天を衝け』で五代友厚を演じているディーン・フジオカ

ちなみに『青天を衝け』と同じ脚本家・大森美香氏による『あさが来た』では、波瑠演じるヒロイン・はると深く交流し、リスペクトされる好青年「五代様」として大ブレイクしたディーンだが、今回の五代のキャラクターは、一から構築し直したそうだ。

その違いについてディーンは「今回のほうがより史実に基づいていて、彼が残した偉大なるレガシーというか、五代が現代社会にどういう影響を与えたのかということが、より分かりやすい形で描かれていくと思います。明治になってからは、渋沢栄一をはじめ、明治政府でいろんなキープレイヤーが登場するなかで、五代がどういう信念や哲学に基づいて行動したのか、その詳細がわかっていきます」と語った。

元薩摩藩士の五代は、栄一と同じく幕末の動乱期をくぐり抜け、維新後は日本経済を立て直していく。日本の良き未来を見据えて行動していくという2人が、今後どんな交流を経て、お互いを高め合っていくのかが見どころの1つとなる。

「確かに、東と西みたいな感じで、栄一と比較されることが多いかと思いますが、西の五代としては、東の渋沢と同じく未来に向かって進んでいく仲間という立ち位置になるかと。でも、五代のほうがより経験が豊富で見識も広い中で、西の五代が東の渋沢をリードしていくような関係性になるのかなと理解しております」

ディーンは、今回の五代を演じるにあたり、ワイルドさを意識しているそうだが、その理由について「『青天を衝け』では、五代がどれだけ先見の明があったかということが、より具体的に描かれていきますが、見る立場によっては、五代がしたたかに見えたり、頼もしいという印象にもなったりと、表裏一体な点も魅力や強みにつながっていくのではないかと。だから、競争相手の立場からすると、ひと筋縄ではいかない存在になっていくと思います」と解釈。

それでいて、栄一にとっての五代は「どちらかというと兄貴というか、頼れる先輩のような存在」だとも捉えている。

「もちろん競争相手と言えばそうですが、よりよい未来を作っていく仲間という意識の方が強かったのではないかと。渋沢から見た五代がすごく厄介で手怖い人物で、ライバル視して燃えるような対象だとしたら、五代から見る渋沢は、もっと大きく彼を包み込むような包容力のある存在でいるべきなのかなと思っています。渋沢が成長していくことは、五代にとってもうれしいことで、頼もしい仲間が1人増えるという感じですし、実際に五代はすごく渋沢を頼りにしていたのではないかと」