電通グループは9月16日、世界最大級のゲームイベント「東京ゲームショウ2021 オンライン」に、出資先のVRテクノロジーを手掛けるambrと共同で、大型イベントのVR化を推進するVRアプリケーションシステムを開発し提供すると発表した。

  • 電通グループは「東京ゲームショウ2021 オンライン」にVRアプリケーションシステムを導入する

電通グループはambrの「xambr(クロスアンバー)」という回遊型バーチャル基盤の上に、同イベントがリアルで提供してきた価値と、今回のオンライン開催による価値「効率性やリモート参加」の双方を生かしたVR化を実現するVRシステムソリューションを開発した。

同ソリューションの特徴は3つある。1つは従来のブース型ではなく、スペース型の出展空間で出展者の世界観を構築できること。加えてバーチャルならではの「引き寄せ式」ディスプレイによる大画面を活用し、ユーザーにPR動画やブランドを訴求する。

  • ブース型からスペース型へ

2つ目は、ユーザー同士のコミュニケーションの進化だ。音声でのやりとりに加えて、頭上に一言メッセージを表示するHELLO機能、好きなゲームのデザインをアバターが着用可能なTシャツ着替えシステムを加えた。

さらに、ユーザー同士で待ち合わせをして一緒にまわることが出来るルームIDシステムも構築。

  • 好きなゲームのデザインをアバターが着用可能なTシャツ着替えシステム

3つ目は回遊性・参加性の進化だ。VR空間や出展スペースに配置されたアイテムの収集や、宝探しをすることで回遊性を促進し、ユーザー全員の行動により変化していくモニュメントを設置し、参加性を強化させた。

  • 宝探しやアイテム収集機能

「東京ゲームショウ 2021 オンライン」は2021年9月30日~10月3日で開催され、200社の企業が参加する予定だ。電通グループは今後も、XR領域における3D広告、コマース、データマネジメントなどグループとしてのR&D施策の推進を加速させていく方針だ。