花王は9月10日、就業時間内に積極的な「休息・休憩」を取り入れた働き方を「休み休みWork Style」と称し、本社(茅場町事業場)に勤務する社員を対象に推奨を開始した。

現在同社では、感染拡大予防の観点から、主にオフィスワーク中心の本社社員は在宅勤務を基本としている。社員の問診データや社内調査から、現行のフレキシブルな就業に対応しつつも、就業時間内の適度な休息・休憩が必要と感じている社員も多くいることがわかったという。

休み休みWork Styleを通じて、就業時間内でも積極的な休息・休憩が取れる社内風土の醸成と環境づくりを進めていくとのこと。

1時間あたり5分~10分の休憩をとる「リフレッシュタイム」の活用のほか、休憩の際に活用できる「めぐりズム」のアイマスクなど自社製品配布も計画。

「思いやりタイム」として、会議予定を送信する際に少しの"思いやり"をもって終了時刻を5~10分程度前倒しで設定するなどの工夫を呼びかけていく。

同社ではすでにフレックスタイム制が導入されているが、今回の取り組みでは、より多くの社員にフレックスタイムの活用を推奨している。

これらの取り組みを推奨する際のヒントとなるような情報提供を行う社内ポータルサイトの設置や、取り組み成果と課題の見える化を実施予定。「社会的な視点でも休息・休憩に対するポジティブな気運を高めるべく、今後は、花王グループとして全社的な制度化に向けた取り組みへと発展させていくことをめざします」としている。

同社では、2019年4月に策定したESG戦略「Kirei Lifestyle Plan」(キレイライフスタイルプラン)における19の重点取り組みのひとつに、「社員の健康維持増進と安全」を定めている。