【新機能追加】エンタメEC構築のNo.1プラットフォーム目指す「Groobee」の戦略を聞く

BEENOSの連結子会社で、エンターテインメント(エンタメ)産業のDXを支援するBEENOS Entertainmentは9月8日、エンタメに特化したEC構築プラットフォーム「Groobee(グルービー)」において、オリジナルグッズを製造・販売できる機能「オンデマンドグッズ製造サービス」β版の提供を開始した。グッズ制作の課題であった在庫リスクや機会ロスを解消できる機能として注目を集めている。今後も機能を拡充し、エンタメEC構築のNo.1プラットフォームを目指すBEENOS エンターテインメントDivision 玉谷芳和氏に、今回の新機能の強みや今後の戦略について聞いた。

――「オンデマンドグッズ製造サービス」とは?

「オンデマンドグッズ製造サービス」は、エンタメに特化したEC構築プラットフォーム「Groobee」で開設したECサイトに導入できる新機能。この機能を導入すると、サイトを利用するファンが数百種類のアイテムに、EC運営企業が用意したスタンプを自在に配置し、好きなデザインのグッズを作成して、購入できるようになる。商品はBEENOS Entertainment管轄の工場で製造し、購入者へ出荷するため、EC運営企業は手間なくオンデマンドでデザインできるグッズを販売することが可能になる。

「オンデマンドグッズ製造サービス」の利用イメージ

――新機能提供の狙いは?

「Groobee」ではECサイトを立ち上げて終わりではなく、エンタメ企業の収益最大化を目指している。エンタメ企業にとってグッズは大きな収益源になっている。ただ、私もMDの経験があるから分かるが、グッズを企画して販売するまでには数多くの工程があり、販売後もすぐに売り切れてしまったり、逆に売れ残って在庫の管理や処理に追われてしまったりするリスクがある。

こうした課題やリスクをシステムで解決できないか、と考えて今回の機能開発に至った。オンデマンドのサービスであり、製造を当社で請け負うことで、エンタメ企業は在庫を抱えず、売り切れの心配をすることなく、ファンの期待に応えることができる。

コロナ禍でECのニーズが高まる中、エンタメに特化したECプラットフォームとして、ファンの方が喜ぶ面白い買い方、見せ方、PRができる手法を提供したいという思いもあった。エンタメ企業が提供するスタンプを生かして、ファンが自由にデザインできる機能は面白いと思う。

ファンが自由にデザインできる

<数百種類のアイテムをラインアップ>

――他社のサービスとの違いは?

オンデマンドでグッズを製造・販売できるサービスでは、アーティストがプラットフォームに出店して販売できるサービスもあるが、当社のサービスはアーティストやコンテンツホルダーの公式ECサイトで、オンデマンドグッズ販売サービスを提供できる。自由にデザインできる点も他社と異なる点だと思う。

現在はβ版なのでまだアイテムのラインアップが少ないが、正式版のリリース時には数百種類のアイテムに対応する予定だ。他サービスだとTシャツやタオル、缶バッチ、ステッカーなどしか対応していないケースがある。Tシャツでもキッズサイズやポケット付きなどに対応し、スマホケースやネイルチップまで用意できる。単価も安く設定している。グッズ販売が「Groobee」のメインサービスではないので、安価に設定できている。

デザインできるアイテムは数百種類

注文からお客さまの手元に届くまでのスピードも違う。「お届けに2週間掛かります」というサービスもあるが、「Groobee」と製造工場のシステムを連携させることで、注文が入った瞬間に入稿データを飛ばし、翌日には製造を完了し、出荷できる。アイテムによっては翌日出荷に対応できないものもあるが、Tシャツなどはそのスピード感でいける。

――多くのエンタメ企業が「Groobee」を採用している理由は?

エンタメ業界でも、①アニメ・コンテンツ系 ②歌手やアイドルなどアーティスト系 ③モデルやYoutuber、Vtuberなどのインフルエンサー系ーーの3分野が主な対象となっているが、他の分野でもニーズがあればサービスを提供していく。すでにアパレルや雑貨のECサイトを「Groobee」で構築しようとしているブランドもある。

これまでに「Groobee」を導入した企業からは、「越境EC対応に強い」「ECの運用まで丸っとお願いできる」「エンタメに特化した機能がそろっている」などが導入の決め手になったという声をいただいている。

「越境EC対応に強い」という点では、BEENOSグループで「国内越境EC 年間流通総額 No.1」(東京商工リサーチ調べ)を獲得している代理購入サービス「Buyee(バイイー)」を提供しており、グループのノウハウを活用できる点が強みになっている。

代理購入サービス「Buyee」が「国内越境EC 年間流通総額 No.1」に

「ECの運用まで丸っとお願いできる」という点では、グループにECを構築できるエンジニアもいれば、バナーや商品画像を制作できるクリエイティブチーム、商品登録を行うスタッフ、カスタマーサポートや物流、海外対応のリソースもある。ワンストップでエンタメ企業の収益の最大化をサポートできる。

「エンタメに特化した機能がそろっている」という点では、今回の「オンデマンドグッズ製造サービス」もそうだが、他にも「narabee(ナラビー)」というイベント物販で並ばずに商品を買うことができるソリューションなどエンタメ企業に役立つサービスを提供している。

まだ詳細は言えないが、今後もエンタメ企業にニーズがある機能をリリースする予定だ。ECサイトを構築するサービスは数多くあるが、「エンタメなら『Groobee』だよね」と皆さんに思ってもらえるところまで早期に持っていきたい。