9回最後の併殺プレーで判定に混乱があり、試合終了後に審判団に確認を求めるヤクルト・高津監督(右)

◆ チームは3連敗で3位に後退

 阪神、巨人と熾烈な優勝争いを演じているヤクルトが敵地で中日に0−1で敗戦。この日までゲーム差「0」ながら勝率の差で2位に位置していたが、試合に敗れたことで2位と0.5差の3位に後退した。

 試合は、先発の石川雅規が走者を出しながらも6回1失点と試合を作ったが、打線が中日の先発・小笠原慎之介の前に沈黙。最終回には、守護神のマルティネスを無死一、二塁と攻め立てたが、西浦直亨が犠打を失敗し、三塁封殺で一死一、二塁に。さらに代打・川端慎吾の二ゴロで一塁走者を一、二塁間に挟み、一塁方向へ追い込んでから一塁に送球したが、打者走者が一瞬早く一塁を駆け抜けてセーフとなった。

 その後も一、二塁間のランダウンプレーは続いたが、打者走者がセーフになっていたことに気づいた遊撃手の京田が二塁ベースを踏んでアピール。しかし二塁塁審のコールがないままランダウンプレーが継続したため、三塁に達していた二塁走者がホームを狙うも、ボールが本塁に送球されてタッチアウトとなった。

 試合は二死一、二塁で再開されたが、中日側のリクエストにより京田が二塁ベースを踏んでいることが確認され、ダブルプレーが成立した。この判定を受け、ヤクルトの高津臣吾監督は猛抗議を続けたが、試合は終了。後味の悪い敗戦となった。

 この一連のプレーに、13日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説を務めた大矢明彦さんは「セカンドの塁審がアウトセーフのジャッチをしなかったのが混乱させた要因」と指摘。同じく同日の放送で解説を務めた野村弘樹さんも、「京田が二塁ベースを踏んでアウトになったが、その後もランダウンして、(三塁ベースに達していた)二塁走者が出てアウトになった。それは高津監督もジャッジでアウトを出してくれということ」と状況を振り返り、約15分間に渡って抗議を続けた指揮官の反応に理解を示した。

 野村さんが、「ランダウンが始まらなければ、審判がアウトと言っていれば、(二塁走者は)止まっていた可能性が考えられる」と語った通り、二塁フォースアウトでプレーが終わっていれば、二死ながら一、三塁という状況で上位打線に回っていただけに、優勝争いを演じているヤクルト側にとっては納得のいかない結末となった。

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』