借金、離婚、ストーカー、DV、児童虐待…さまざまなトラブル・相談を解決に導く「法テラス」とは?
青木源太と足立梨花がパーソナリティをつとめ、暮らしに役立つ情報や気になるトピックを深掘りしていくTOKYO FMの番組「青木源太・足立梨花 Sunday Collection」。9月12日(日)の放送では、日本司法支援センター本部 事務局長の道あゆみ(みち・あゆみ)さんと、犯罪被害者支援課長の北郷淳一(きたごう・じゅんいち)さんに、「法的トラブル解決の総合案内所 法テラス」をテーマに話を伺いました。


(左から)道あゆみさん、足立梨花、青木源太、北郷淳一さん



◆コロナ禍で法テラスへの相談が増加
法テラスは、どんな人でも法的な情報が得られるように国が設立した公的な法人で、現在、全国各地の103ヵ所に設置されています。正式名称は“日本司法支援センター”と言い、さまざまな法的トラブルを解決に導くためのサポートをしています。

そんな法テラスについて、道さんは「まずは利用者からのお問い合せに応じて、トラブル解決に役立つ情報の提供や、適した相談窓口をご案内している」と言います。

自身が抱えているトラブルが法的トラブルかどうかわからない場合でも、まずは、法テラス・サポートダイヤル(0570-078374:平日9~21時、土曜9~17時)に問い合わせれば、「通話料はかかりますが利用料は無料です。そちらでよく話をお伺いし、お問い合せに適した情報提供やご案内をいたします」と補足。道さんによると、特に多い相談は借金や男女・夫婦関係、続いて労働や相続・遺言に関わることだそうです。

また、2020年にサポートダイヤルで受け付けたコロナ関係の問い合わせは、なんと12,000件超。なかでも、全体の約4割が借金や労働に関する内容なのだそう。このような問い合わせに対し、「(解決に)役立つ法制度や各種手続き、相談窓口などの情報を提供しています。また、必要に応じて弁護士などによる法律相談のご案内もします。経済的に余裕のない方であれば、法律相談を“無料”で受けることも可能」と話します。

“経済的に余裕のない方”にあたるかどうかは、収入や預貯金などの額で決まります。そして、その法律相談の結果、弁護士や司法書士に手続きを依頼する場合は、費用などを立て替える制度もあります。

◆DV、児童虐待、ストーカー被害にも迅速な対応
コロナ関係の問い合わせが多く寄せられる一方で、特に心配されているのが“DV被害”や“児童虐待”です。家にいる時間が増えて、そのイライラからDVが始まってしまうケース、職場や学校などに行けなくなり逃げ場を失い、被害が悪化しているケースなど、状況が深刻化してきていると考えられています。
2000年に法テラスが受けたDVや児童虐待、ストーカー被害に関する相談は1,000件に迫る件数となっており、北郷さんは「前年度より2割ほど多くなっている」と言います。

そこで法テラスでは、DVや児童虐待、そしてストーカー被害に遭っている方へ特別な制度を活用し、迅速にサポートをおこなっています。“DV等被害者法律相談援助”という特別な制度を活用し「DV、児童虐待、ストーカーの被害を今まさに受けている方、また、その危険性がある方には迅速な対応が必要ですので、被害防止のために必要な法律相談をいち早く提供している」と話します。

DV、児童虐待、ストーカーの被害を受けている方に必要なことは、「まずは身の安全を守ること」と北郷さん。法テラスには、DVなどの犯罪被害に遭われた方やその家族のための犯罪被害者支援ダイヤル(0570-079714:平日9~21時、土曜9~17時)があります。

被害を受けている方のなかには、自分が受けている行為がDVや虐待だと気づいていない場合も多く、“殴られるのは自分が悪いから”と思い込んでいるようなケースでは、「あなたが受けているのはDVです」「虐待です」「あなたが悪いのではありません」などと伝えた上で、必要な対応を相談するように促すそうです。

一時的な避難が必要なケースでは、シェルターなどの保護施設につなげてくれる配偶者暴力相談支援センターなどを案内する場合もあり、北郷さんは、相談者の身の安全を確保することを最優先に意識したうえで「お問い合せをしてくださった方の希望に沿った対応を検討していく」と言います。

ちなみに、相談費用については「法律相談をする時点で、自由に使える現金や預貯金が、300万円を超える金額をお持ちの場合には、後で相談料として、5,500円をご負担いただきます」。ただし、DVなどで相手にお金を管理されていて自由に使えないこともあるため、「この条件に該当しなければ、相談料は無料です。2020年度の場合、およそ96%の方に無料でご利用いただきました」と説明します。

また、正式に弁護士に依頼したくても支払う費用がない方でも、「一定の条件を満たす方は、法テラスの弁護士費用などの援助制度を活用しながら必要な手続きを進めることができますので、まずは相談していただきたい」と呼びかけます。

なかには、こうした相談をしていることが相手にバレるのが怖くて“相談できない”と躊躇してしまう人に向けての対応も。“犯罪被害者支援ダイヤル”も“法テラス・サポートダイヤル”も匿名で問い合わせすることができ、「情報提供の後に、弁護士の紹介や法律相談を受けるにあたってはお名前を伺いますが、プライバシーは絶対に守られます。安心してお電話ください」と北郷さん。

最後に、道さんが「新型コロナウイルス感染症の影響で、さまざまなトラブルが発生してお困りの方も多いと思います。法テラスでは、DV、児童虐待、ストーカーのほか、借金、職場や雇用など、さまざまなトラブルの解決を目指したサポートをしています。“どこに相談すれば良いのかわからない”“こんな悩みを相談できるのだろうか”という不安にお答えできるのが法テラスです。困ったらまず、法テラスにお電話を」と呼びかけました。

足立は、法テラスがさまざまな相談に対応していることに加え「経済的に余裕のない方でも法律相談が無料で受けられることがすごく驚きだった。経済的な理由で相談できなかった方たちに救いの手を差し伸べてくださるのは、うれしいことだと思う」とコメント。

一方で青木は、相談した際に“プライバシーが絶対に守られる”ことに着目し、「無料で相談できて、プライバシーもちゃんと守ってもらえるのは本当に心強い」と話していました。


(左から)足立梨花、青木源太



<番組概要>
番組名:青木源太・足立梨花 Sunday Collection
放送日時:毎週日曜 7:30~7:55
パーソナリティ:青木源太、足立梨花
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/collection/