SCSKは9月1日、今後中長期的に成長が見込まれるIFA(Independent Financial Advisor:独立系金融アドバイザー)などの金融商品・サービス仲介業者に対し、アドバイザーソリューションを2021年8月より提供開始したと発表した。

2020年6月に「金融商品の販売等に関する法律」が改正され、金融サービス仲介業の新設などを追い風に、今後は生命保険会社や保険代理店、地域銀行、異業種などによる金融商品・サービス仲介事業への参入増加が予想されるという。

一方、従来の金融商品仲介業の事業領域においても、業界横断的な事業インフラストラクチャが整っておらず、効率的な事業運営を十分に行えていないのが現状だという。こうした課題解決に向け、同社は新サービスを提供する。

同社は、米国yHLsoftのアドバイザーソリューション「Advyzon(アドバイゾン)」を日本の商習慣に合わせてカスタマイズし、日本版TAMPを構築。この基盤に登録するだけで、顧客管理、資産管理、資産分析を中心にさまざまなアドバイザーサービス機能を利用できる。「Advyzon」の日本での展開は、今回が初とのこと。

  • 日本版TAMP(金融アドバイザー向けプラットフォーム)の概要

同ソリューションでは、複数の金融機関を利用していても、APIやアカウントアグリゲーションを用いて情報を集約し、一元管理することで、ゴールベース型の資産運用アドバイスが可能なほか、資産運用の状況やタスク状況など営業状況をアドバイザー別や会社全体といった単位で把握することができる。