伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は8月27日、IDの発行から廃棄までのライフサイクル管理を自動化し、業務の効率化やセキュリティ強化につなげるID管理システム「SailPoint's SaaS Identity Platform」(米・SailPoint Technologies)を同日から、社内システムとして様々なクラウドサービスを利用し、大規模なID管理を行っている企業向けに提供開始すると発表した。

SailPoint's SaaS Identity Platformは、アカウントの源泉となる人事システムやワークフローシステムなどと連携し、従業員の入社や異動、退職に伴うアカウントの発行や権限変更、削除などのライフサイクル管理、各システム上でのIDに関連する情報を可視化し、使用状況を監視するID管理システム。

100種類以上のシステムと連携し、オンプレミスのアプリケーションやクラウド上のファイルへのアクセス履歴を含めて情報を一元化し、定期的な棚卸による使用状況の追跡を行うことでガバナンスの向上につながるとしている。

ユーザーがアクセスするたびに企業のセキュリティポリシーとの整合性について自動で検証を行う仕組みでゼロトラストセキュリティも実現するほか、1回の認証で様々なシステムにログインできるシングルサインオン(SSO)システムと連携してユーザーの利便性を更に高めることも可能。多要素認証システムと連携し、さらなるセキュリティ強化を実現することも可能だという。