サイバーエージェントは8月26日、大阪大学と共同で自律制御と遠隔操作を組み合わせて1人が5体のロボットを活用し接客を行う実証プロジェクトを開始したと発表した。

両者が行ってきた実証実験からは、1人で1体のロボットを操作することで販売促進効果・顧客満足度の向上などが見られた一方、1体のロボットでは利用客に対し対応できる数に限界があり、潜在的な顧客ニーズの掘り起こしや新たな顧客との接点作りが難しいという課題があったという。

  • 3つのフィールドでの実証プロジェクト

今回のプロジェクトでは自律制御と遠隔操作のハイブリットで1人5体のロボット接客を実施し、接客者のパフォーマンスを拡張した次世代サービスの提供ができるかを、役所(豊洲市)、空港(関西エアポート)、商業施設(東急ハンズ心斎橋店)の3つのフィールドで調査する。

各フィールドの業務規模・課題に応じて、操作者(接客者)とロボットの組数を変えることで顧客満足度を損なうことなく顧客へのサービス提供の実現ができるかを調査する。

役所における実証では、市民の声を聴きやすい新たなコミュニケーションの形を模索し、「操作者1人、自律と遠隔を組み合わせたロボット5体」での市民対応を実現する。また、空港では「操作者2人、自律と遠隔を組み合わせたロボット10体」、商業施設では「操作者4人、自律と遠隔を組み合わせたロボット20体」での接客を実現させる。

各フィールド企業との取り組み詳細(実証期間・実証内容など)は、それぞれ順次公開を予定しているとのことだ。