世界半導体市場統計(WSTS)は8月16日(米国時間)、毎年、春(6月)と秋(12月)の2回発表している半導体市場予測について、2021年第2四半期に市場が好調であったことを受け、実績値をもとにした再計算を行った結果、2021年の半導体市場成長率を6月発表の春季予測の前年比19.7%から同25.1%に上方修正したと発表した。

今回の修正により、2020年の半導体市場は同6.8%増と堅調に成長したのに続き、2021年も同25.1%と成長を遂げることで、市場規模は史上最高額を更新する5510億ドルに達するとの予測となった。

すべての主要な製品カテゴリがプラス成長するとの見通しで、その最大の牽引製品カテゴリとなるのはメモリで同37.1%増。次いでアナログが同29.1%増、ロジックが同26.2%増と続くという。また、すべての国・地域で2桁の成長が期待されるとしており、中でもアジア・太平洋地域が同27.2%増ともっとも高い値となるほか、欧州も同26.4%増と高く、米州も同21.5%、日本も同17.7%増と、いずれも高い成長率を示すことが期待されるという。

なお、2022年の半導体市場もメモリが2桁成長する見込みであることから、従来予測の同8.8%増から同10.1%増の6060億ドルへと予測を上方修正しており、こちらもすべての国・地域で、プラス成長となることが期待されるという。