カシオ計算機は8月19日、小型プロジェクションによる組込領域での事業開始を発表した。手始めに9月上旬から、スマートホーム、ビルディング、ファクトリーなどの分野に向けてプロジェクションモジュール「LH-200」を発売する。価格はオープン価格。

「LH-200」は建物内や施設内などにプロジェクターを組み込んで映像投影が可能な、組込専用プロジェクションモジュールだ。高輝度かつ小型なハード性能により場所を選ばず多種多様な情報が投映できるほか、設置場所や導入するシステム用途に応じてフレキシブルに運用できるよう拡張性能を備える。

  • 9月上旬発売予定のプロジェクションモジュール「LH-200」

同社は現実空間に映像でデジタル情報を表示して拡張現実を生み出す「プロジェクションAR」を、映像情報の表示が必要とされる場面へ提案することで、新たな価値創造を進める考えだ。

例えば、スマートホーム分野では建物や照明装置などに組み込むことで、空間への照明や情報の投映により快適な生活空間の実現を目指す。

  • 快適・便利を実現しスマートホームに活用

スマートビルディング分野ではライティング誘導システムなどに組み込むことで、移動ナビゲーションとして円滑な移動と案内業務の省力化を支援する。

  • 公共空間やオフィス空間での行動をナビゲートしスマートビルディングに活用

スマートファクトリー分野では、工場での製造工程やピッキングシステムでの投映により、ミスの軽減や作業効率の向上をサポートする。

  • 省人化・無人化を実現しスマートファクトリーに活用